2021年11月15日に
石垣市役所新庁舎での業務が開始になりましたー
総工費108億円を超える仰天の石垣市役所新庁舎、
基本設計が発表になった時から図面を見ながらずっと気になっていて
建設中の時も時折見学に行ってましたが、遂に完成!!
気になっていた詳細について、
自分の目で確かめに行ってきましたー
建築好きのボクなのでちょっと辛口の批評
になっちゃっていますがご容赦くださいー
記事が長くなりそうでしたので、
今日は建物の外構を中心にまとめましたー
内部については別記事にてまとめる予定ですー
完成までの経緯についての記事は
下記に記事リンクを設置してありますー
◆ 石垣市役所新庁舎の館内、内装についてはこちらの記事にまとめています!下記からお進みください!
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石垣市役所新庁舎、業務開始になったので早速、行ってきましたー
石垣市役所新庁舎の見学に行ったのは、11月16日の朝9時半頃。
お天気も良かったんで、自転車で向かいましたー
石垣市役所新庁舎の敷地内にも駐輪場はあるんですが、
地球ロックできるポールなどがなかったので、敷地外の電柱のケーブルに自転車を地球ロック。
ボクの自転車は超軽量で、9キロあるかないかなので、地球ロックしないと担いで持っていかれる可能性高いんですよー
石垣島は、自転車の盗難が多いので油断はできないんですよねー
さて、11月15日から石垣市役所新庁舎、業務開始になりましたー
108億円もかけた建物がどんな感じに仕上がっているのかじっくり見てきましたので、
レポートしていきたいと思いますー
建築に関しては昔仕事をしていたこともあって、
かなりいろいろ気になるたちなんですよー
ちょっと重箱の隅をつつき気味になるかもしれませんがご容赦くださいー
石垣市役所新庁舎、駐車場からのアプローチ動線とヒンプンの違和感
石垣市役所新庁舎の駐車場は231台分とかなりのスペースとられていますー
旧庁舎の時は駐車台数が50~60台程度だったので相当広く感じますねー
駐車場の白線も描き立てで、かなり厚みのある塗装がされていましたー
この広い駐車場に車を停めてから、石垣市役所新庁舎へのアプローチは
各自それぞれ好きな駐車場出口から向かえばいいんですがー
石垣市役所新庁舎の設計デザインした隈研吾氏的には、
駐車場から石垣市役所新庁舎までの
メインのアプローチを設定している
ようでしたー
それがコチラになりますー
アスファルト舗装された駐車場スペースの中で
ここだけは琉球石灰岩の敷石を貼って、明らかにアプローチ道を作っていますー
この道からアプローチすると、この建物が一番美しく見えるように設えられているんでしょうねー
建築家っていうのは、そういうところにこだわりますからねー
ということで、ボクもこの道を歩いて、石垣市役所新庁舎にアプローチすることにしましたー
建物が近づいてきたとき、ふと思い出したんですが
アカン!! 新築の市役所にぞうりで来てもうた!!
でも、もう、後の祭りですやーん。。。
ぞうりのまま失礼しましたよー
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さて、建物に近づいてきましたー
お~~!! なかなかダイナミックですねー!!
幾重にも重なり合い迫りくる屋根が、ダイナミックですね~
ですが、ひとつおかしなことに気が付きましたー
は!? これヒンプンの位置がおかしいですね~
ヒンプン?
ヒンプンって何?
この指刺している石垣がヒンプンというものですー
魔除けですねー
沖縄の伝統的な建物には必ずある壁で、屋敷の入口に通せんぼするように建てるのが普通なんですよねー
沖縄に伝わる魔物は真っすぐにしか進めないという言い伝えがあって
通りを真っすぐに魔物は進んできて、突き当りの屋敷に入り込んで悪さをすると言われているので
沖縄の道の突き当りには「石敢當」が設置されて、直進してきた魔物を石敢當が封じ込めているんですよー
ヒンプンは家の入口に設置する石敢當みたいな役割を持っていて、
魔物が屋敷内に入り込まないように設置するんですよー
実例をあげますとー
沖縄県中頭郡北中城村にある重要文化財、「中村家住宅」っていうのがあるんですがー
立派なヒンプンがありますー
中村家住宅の入口がこんな感じなんですよー
ボクの背後の壁がヒンプンですー
このヒンプンが屋敷の中に魔物が侵入するのを防いでいるんですよー
中村家住宅の図面で見るとこうなりますー
居住者はヒンプンの右手にある中門から屋敷の中に入るんですよー
今回の石垣市役所新庁舎、
ヒンプンが無いなら、沖縄人ではない、大和人の設計だから。。。と納得もできますが
ヒンプンがあるにもかかわらず、
その位置がおかしいっていうのはちょっといただけないんですよー
確かに石垣市役所新庁舎の入口は、突き当りの左側にあって
その部分はヒンプンにカバーされていますが、
このアプローチ道が積極的にデザインされているのに
ヒンプンが機能していないのは問題と思うんですよねー。。。
本来ならこの場所にないといけないんですよー
そうでなければ、このアプローチ道をずらすべきだったんですよねー
そしてこのヒンプンの石積みもなんかちょっと雑な感じがしたんですよねー
上図の重要文化財の中村家住宅の石垣塀と比較するもあれかもしれませんが
安定感があんまりない感じしちゃいましたねー
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一番気になっていた屋根の仕上げはどうなっているのか?
工事している段階から現場見学していましたが
この建物のデザインの肝が幾重にも折り重なる屋根のはずなんですが
屋根の印象がどうも薄っぺらい感じがしていたんですよー
まーそれは、遠くから見てるからであって、
完成して近くで見たらそんなことないのかもなーと思っていたんですがー
近くで見ても薄かったですー
なんでやろーと、近くでまじまじと見たんですが、
屋根の軒先の仕上げ、意匠が何にもしてなかったんですよねー
この巨大な建物の屋根にしては軒先がS瓦の厚み一枚分しかないので、
屋根の見た目が物凄くシャープになっていたんですよー
通常の沖縄の赤瓦の屋根っていうのは、めっちゃボリュームがあって存在感があるのが普通なので
このシャープさに違和感がずっとあったわけですー
この赤瓦はこの石垣市役所新庁舎用に愛知県で開発されたS瓦で沖縄県産品ではないんですよ。
まー沖縄の従来の赤瓦で屋根を葺いたら、屋根荷重がかなり増えて、建物の構造を強くする必要が出てくるので
コスト削減のための軽い「沖縄赤瓦風のS瓦」ってことなんですよねー
漆喰で瓦を固めることもせず、瓦はビス止めになるんですが、
漆喰で固めている風を出すために、S瓦には白いペイントが施されていますー
そして、石垣市役所新庁舎の中に入ると、この屋根を間近に見れる場所があったんですよー
んー、これは沖縄の赤瓦ではないわ。。。
間近でこの屋根瓦見たら、ちゃんとしたセラミック製の瓦ではあるんですが
塩ビの波板の様に見えちゃいましたよー
偽物感が漂ってますよねー
沖縄の建築が好きな人には、これはちょっとー。。。となると思うんですよー
この瓦を使わざるを得なかったのなら、
そもそもこの大屋根の計画はボツにすべきやったのかもですー
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石垣市役所新庁舎のエントランスの意匠が微妙
石垣市役所新庁舎の車寄せ部分と正面奥がエントランスになりますー
隈研吾氏の好きな木材貼り付けの意匠が施されていますー
隈研吾氏はこの意匠を多用されるんですがボクには割りばしのギブスのようにしか見えないんですよねー
せめて、柱の凹みに木材がきっちりはまって面がそろっているんなら意匠として納得しますけど
明らかに柱に後付けのこの見た目は、全然美しさを感じひんのですよー
そしてこの部分だけ何故か、柱も天井も何故かペンキで黒く塗られていましたー
ボクは建物の意匠にペンキを使うっていうのが、許せないんですよねー
一番安価なごまかしに見えてしまうんですよー
建物の意匠は素材と素材の組み合わせの変化で表現されたものが好きなんですよー
おそらくこの空間、コンクリート打って作ってみたら、印象が良くなくて、
安易に取り繕ったんやないやろか。。。と思うほどでしたねー
この貼り付けた木材が映えなかったから黒くしたんやと思いますー
そしてこちらがエントランスですー
大きな自動ドアが設置されていましたー。
手動のドアの設置はこの入口には設けられていません。
自動ドアの上は白い壁でした。
なんかただの石膏ボードの様にも見えて、ええ!? こんな仕上げなん?って思ってしまいましたー
写真では伝わりずらいと思うんですが、
108億円もかけた建物のエントランスにしては、雑な仕上げやなー。。。って思っちゃいましたー
エントランスは建物の印象を決定づける大事な場所が
あんまり手が入っていない感じがしたんですよー
まとめ
辛口批評ばっかりで気分害された方いらしたら申し訳ありませんでした。
でもこれが20億くらいの建物で、建築費を切り詰めて切り詰めてこの仕上がりなら
「よく工夫してやってるなー」って思うんですけど
108億円もかけて、エントランスがこれ?って、
いったい何処にお金使ったんやろ。。。って思えるわけですー
なんかやっぱり、いろいろ納得のできない新庁舎だったんですよねー
Youtube動画にもこの石垣市役所新庁舎の動画がいろいろ上がり始めましたが
ちょっとボクの思ったこととはだいぶ内容の違う動画ばかりでしたので
このブログでボクの感想を書かせていただきましたー
建物内部につきましては、
また別の記事にまとめようと思いますー
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これこれ!!
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