東賀山事件の真犯人→原作漫画と同じにならない理由／クジャクのダンス誰が見た?

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ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」には原作漫画があり、すでに完結していることから原作漫画では東賀山事件の真犯人はすでに判明しています。3月21日放送のドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」第9話を観ると東賀山事件の真犯人は原作漫画とは同じにはならない展開になっていました。なぜドラマと原作漫画で東賀山事件の真犯人が違うのか? について、解説します!

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【クジャクのダンス誰が見た?】
東賀山事件の真犯人→原作漫画とドラマが同じにならない理由

ネタバレあります!　ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」には原作漫画がありすでにストーリーが完結しています。原作漫画で描かれた東賀山事件の全容は以下の通り。

原作漫画で描かれた東賀山事件の全容

林川安成(演 野間口徹) と赤沢京子(演 西田尚美) との間に不倫の関係で出来た歌(演 広瀬すず) は、林川家の子として引き取られることになります。しかし、安成の正妻・里子は(演 安藤輪子) は、もともと長男の発達障害と夫の不倫に悩んで精神に障害をきたしていました。安成と赤沢京子は歌を林川家に引き渡す前に最後の親子旅行を楽しんだ後、歌を引き渡すために林川家にやって来ます。その際に林川家では凄惨な事件が起きていました。それが東賀山事件です。

精神障害で錯乱した里子が、林川明宏(安成の父／演 三差長雄)、乃梨子(安成の母／演 金子早苗)、奏太(安成の長男／演 加藤瑛人)、音(安成の長女／演 梶山かんな)、の4人を手にかけてしまいます。そこに戻って来た安成、赤沢京子、歌の3人。安成は里子の命を奪って事態を収束させました。

しかし、林川家の嫁が錯乱して安成以外の家族全員の命を奪ったという事が世間に知れたら家名に傷が付く、として、安成はこの事件を外部から侵入した犯人による事件に見えるように偽装することにします。

そこで安成と赤沢京子は家族5人の遺体を一人ずつ林川家のホールの螺旋階段の手すりに吊るしました。そして5人を吊るした後、安成本人も自ら命を絶つことにし、赤沢京子にそれを手伝わせ、安成も螺旋階段に吊るされました。そして、赤沢京子は、現場に0歳の赤ちゃん・歌を置いて現場を去りました。

以上が原作漫画における東賀山事件の全容です。

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しかし、第9話では
以下のシーンが描かれています。

第9話で描かれたシーンの解説

東賀山事件の犯人として逮捕され極刑判決を受けた遠藤力郎(演 酒向芳)は、もともと林川家の庭師でした。しかし、遠藤力郎は素行の悪い人物で、事件当日は林川家が不在になるという情報を入手して、林川家に盗みに入る計画を立てていました。

遠藤力郎が林川家の屋敷に来てみると、誰もいないはずの屋敷の中から物音が聞こえていたと言います。そして、門の前にタクシーが停まり中から林川安成と、赤ちゃんを抱いた奥様ではない女性がタクシーから降りて来ました。ドラマでは3人が屋敷に入るシーンは在りませんでしたが、この後、遠藤力郎は屋敷の1階から赤ちゃんの泣き声を聞いており、しばらく泣き止まないことを不審に思って屋敷の中に入って様子を伺いました。遠藤力郎が屋敷の中に入ると、林川家全員が螺旋階段に吊るされているのを発見、警察に通報した、と言うのが遠藤力郎が語る東賀山事件の全容でした。

遠藤力郎が、タクシーで戻って来た安成と赤ちゃんを抱いた女性を目撃してから、遠藤力郎が林川家の屋敷の中に入るまで、どの位の時間があったのか、第9話では非常に時間の経過が曖昧に描かれています。しかし、第9話の描写では、遠藤力郎が屋敷に入るまで数時間庭で様子を伺っていた様には見えません。遠藤力郎が屋敷から聞こえる赤ちゃんの泣き声が止まないことに不審に思って、屋敷に入るまでの時間は数分程度しか経っていないように感じました。

「生馬医院」のサイトによると、赤ちゃんは30分も泣けば通常は泣きつかれて眠ってしまう事が多いと言います。それ以上泣き続ける場合は肉体的に不快な部分がある場合だそうです。

安成たちが戻って来た数分後に
遠藤力郎が林川家の屋敷に立ち入って、
螺旋階段に6人が吊るされた
事件現場を発見したということであれば
その数分間でどうやって
6人を吊るすことが出来たのか?
という矛盾が生じてしまうんですよ。

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東賀山事件の真犯人が原作漫画通りであるなら、
安成と赤沢京子が2人がかりで
5人を螺旋階段に吊るしたことになります。

二人が訓練を受けた犯罪のスペシャリストという設定であれば、てきぱきと5人を吊るすことができたかもしれませんが、そういう設定ではないですよね。。。二人がかりといっても一人は女性ですし。。。1人吊るすのに10分かかっても、5人で50分かかります。その後安成自身も命を絶つわけですからさらに時間はかかるはず。

遠藤力郎は、1時間以上も林川家の庭で様子を伺っていたのか??? もともと遠藤力郎の目的は不在の林川家に盗みに入る事でした。家主が戻ってきたわけですから、この日盗みに入るのはもう無理ですよね。それなのに庭で1時間近く様子をうかがっているとは考えにくいです。

安成と赤ちゃんを抱いた女性がタクシーで戻ってきた後、屋敷に入るのを見届けた遠藤力郎は、その後屋敷から聞こえてきた赤ちゃんの泣き声が続くことに不審を抱き、様子をうかがうために屋敷の中に入った。第9話で描かれたシーンから受ける印象は、安成たちを目撃してから遠藤力郎が屋敷に入るまでの一連の行動は、長時間をかけたものではなく数分間のうちに行われたと考えるのが自然なんですよ。

以上の事から、常識的に考えて上記のシーンの数分間の間に安成と赤沢京子が二人がかりで、5人を螺旋階段に吊るし、さらに安成が命を絶つなんて事が出来るとは到底思えないんですよ。

なので
東賀山事件の真犯人は、
ドラマでは原作漫画の通りにはならない
と思われるんですよ。

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安成と赤ちゃんを抱いた女性が林川家に到着した際に、すでに5人が吊るされていたなら、時間的には可能になるかもしれませんが、螺旋階段に吊るすことにしたのは安成のアドリブでしたから、里子が5人を吊るすとは思えません。

ちなみに以下のパターンなら矛盾なく説明できます。

里子が錯乱状態になり、家族4人を手にかける。

安成が里子を手にかける。

安成が家族5人を螺旋階段に吊るす。
その後、林川家から出かける。

遠藤力郎が、林川家に盗みに入ろうとやって来る。

安成が、赤ちゃんを抱いた女性を連れて戻って来る。

屋敷の1階から赤ちゃんの泣き声が聞こえ、なかなか泣き止まない。

不審に思った遠藤力郎が屋敷の中に入って、林川家6人が螺旋階段に吊るされているのを発見する。

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最終回にドラマ制作サイドのミスが発覚する可能性

ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」第9話で、遠藤力郎が目撃していた林川安成は水色のシャツを着ていました。

第1話冒頭で、安成の首にロープがかけられるシーンでも、安成のシャツの色は水色でした。

しかし、遠藤力郎が東賀山事件の事件現場を発見した際、吊るされた安成のシャツの色は白でした。

これ、シャツの色が変わっているのは、ドラマ制作サイドのミスなのか? 現時点で不明です。何かしらのエピソードがあって、シャツの色が変わっていることに期待したいです。

まとめ

以上の事から、ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」では、東賀山事件の真犯人は原作漫画の通りにするには矛盾が発生する為、原作漫画の通りにはならないことについて解説しました。どのような展開になるのか? 注目しましょう。

この状況で、東賀山事件の真犯人がドラマと原作漫画が同じになっちゃうと、ちょっとがっかりパターンになっちゃいます。ぜひ違うパターンでお願いしたいですw。

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しかし、ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」ではちょっと納得のいかない展開が見受けられました。鳴川弁護士と青いカナビラ男が同一人物設定には無理があります。なぜ無理があるのかについては以下の別記事に詳しくまとめてありますので、興味のある方はお読みください。

原作漫画の「クジャクのダンス、誰が見た?」は、賛否の声が上がっている結末になっています。ドラマの方はスッキリ辻褄の合う形で終わって欲しいと思っていますが、どうなりますかね。。。注目です!!

追記　2025年3月28日　ドラマの結末も原作漫画と同じでした!

3月27日に放送されたドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」最終回で描かれた東賀山事件の顛末は、原作漫画と同じ展開でした。

林川家に帰宅した安成と京子、歌は、安成の妻・里子が犯した凄惨な事件現場を目撃。その後、原作漫画の通りに事は進みましたが、第9話で描かれていた遠藤力郎がこの時点で庭に居て、事件現場を発見するまでの経緯がすっ飛ばされていました。時間的に矛盾が生じているのに、そこは解消されないまま、最終回は遠藤力郎は無視されてシーンが進みました。

安成と京子が、林川家5人を螺旋階段に吊るすのにどの位の時間を要したのか、全く描かれませんでした。ここをシビアに描くとやっぱり矛盾が生じてしまうため、すっ飛ばしたんだと思います。庭に居た遠藤力郎がどの位の時間、庭で様子を伺っていたのか? そもそも遠藤力郎は留守のはずだった林川家に盗みに入る目的で庭に居たので、安成たちが戻った時点で、盗みに入る目的はとん挫したはずなんですよ。庭に長時間いる理由がないんですよ。

また、京子は歌を連れて戻る場所がないといって、歌を現場に放置して事件現場から消えています。京子は歌の母親を放棄したってことですよね。歌を置き去りにするにしても、5人が吊るされたリビングに置き去りにしたことが不自然すぎます。赤ちゃんの歌にそんな光景を見せ続けさせるなんて。。。違和感しかありません。

林川家にいち早く現着した山下春生は、林川家1階のリビングで赤ちゃんを見つけて、こんな光景見せちゃいけないと思い、2階のベビーベットに運びました。その後すぐに赤沢正ら警察が現着。まだ遠藤力郎が疑われる前なのに、山下春生が赤ちゃんを2階に移動させたことを話さなかった理由が全くわかりません。ここにもモヤモヤ感が残ります。

本記事の予想は外れて、申し訳なく感じていますが、そもそものストーリーに違和感が多すぎます。元のストーリーがきっちりしていないと、いろいろし考察しても無意味ですよね。

そもそも、京子については、東賀山事件が起きた直後は、京子はそんなに悪い事はしていません。不倫して子供を産んだ事と、安成に強引に頼まれて、安成が自ら命を絶つことに協力した「幇助罪」くらいのことでした。こんなの、起訴されても執行猶予が付きそうな案件ですよ。法的には全然大したことない罪だと思います。

それなのに、自分の不倫を隠すために、山下春生、ラーメン店の染田、産婦人科医の阿波山と高畑の4人も手にかけたことになります。かなり無理のある話です。善悪のバランスが異常です。京子は鳴川に犯行を手伝わせていましたが、どのような脅しで鳴川を動かしていたかについても最終回では描かれませんでしたから、元検事の弁護士・鳴川がなぜ京子の言いなりになっていたのかも違和感があります。

そして最後に、
このドラマ、クジャクは全く関係ないよねw!!
って感じでしたよねw

ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」、個人的には「う～～～ん。。。」なドラマでした。。。

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