フジテレビ水10ドラマ「全領域異常解決室(全決)」の第5話では、興玉雅(演 藤原竜也)、デリバリースタッフの芹田(演 迫田孝也)、謎の女・豊玉妃花(演 福本莉子) が、ヒルコに操られた爆弾犯人の頭に手をかざし、「事戸を渡す(ことどをわたす)」と呪文めいた言葉を発しました。この呪文で爆弾犯人たちはヒルコに関する記憶が消されていましたが、そもそもこの「事戸を渡す」とは何なのか? どんな意味があるのか? について解説します。
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ヒルコの正体は荒波刑事(ユースケ・サンタマリア)?【全領域異常解決室(全決)考察】
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【全領域異常解決室(全決)】「事戸を渡す(ことどをわたす)」とは何?意味は?
ドラマ「全領域異常解決室(全決)」の第5話に登場する「事戸を渡す(ことどをわたす)」とは何なのか? 調査すると、以下の事が判明しました!
事戸を渡す = 「別離」・「絶縁」を言い渡す
という意味でした。
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ドラマ「全領域異常解決室(全決)」が日本の神話の神様を扱ったドラマという事もあり、この「事度を渡す」という言葉も古事記に登場する言葉です。「古事記・現代語訳と注釈〜日本神話、神社、古代史、古語」のサイトによりますと、この言葉の説明として、以下の事が述べられています。
「事(こと)」には、「別」や「区切り」という意味があり、「戸(ど)」には、文字としての意味はなく、「別」や「区切り」という言葉に神聖な意味合いを持たせるための接尾辞だと考えられているとの事。
<例>
「祝詞」 (のり + と) 神様にささげる祈りは神聖なので「と」がついている
「言問い」 (こと + と + い) 神様の意思を問う行為は神聖なので「と」がついている
なぜ、「事(こと)」に神聖な意味合いを持たせなければならないか? と言うと、「事戸を渡す」という言葉が「古事記」の中で使われたのが、日本の国土の創成と多くの神々の誕生に深く関わる伊邪那岐命(いざなぎのみこと) と伊邪那美命(いざなみのみこと)との別離のシーンだった為です。
なるほど!
それは神聖な場面だ!
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古事記に「事戸を渡す(ことどをわたす)」という言葉が出て来た時のシチュエーション
伊邪那岐命(いざなぎのみこと) と伊邪那美命(いざなみのみこと)との間に産まれた最後の子は火の神・火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ) でした。火之迦具土神が生まれた際に、伊邪那美命は身体に大やけどを負って亡くなってしまい、黄泉の国(死者の国)に旅立ってしまいます。
怒った伊邪那岐命は火之迦具土神の首をすぐにはねて命を奪いました。そして伊邪那岐命は黄泉の国を訪ねて、もう一度現世に戻ってくるように伊邪那美命に懇願。伊邪那岐命の気持ちを汲んだ伊邪那美命は、現世に戻ることが出来るかどうか、黄泉の国の神に相談してみると話します。その間、伊邪那美命の姿を覗き見しないでほしいと頼みました。決して覗かないと伊邪那岐命は約束しました。
これ、「鶴の恩返し」のパターンと同じです。約束を破って、伊邪那岐命は伊邪那美命を覗き見してしてしまうと、そこにいたのは体中に蛆虫がたかった恐ろしい死者の姿をした伊邪那美命でした。恐ろしくなった伊邪那岐命は、黄泉の国を逃げ出します。約束を破られた伊邪那美命は「よくも恥をかかせたな!」と激怒し、黄泉の国の女たちに後を追わせ、自らも後を追いました。
黄泉の国と現世の境目にあたる黄泉平坂(よみひらさか)まで逃げて来た伊邪那岐命はその境界に、大きな岩を置いて道をふさぎます。この大岩を境に伊邪那岐命と伊邪那美命との間で別離・絶縁の言葉が言い渡された、「事戸を渡した」という事なんですよ。
伊邪那岐命と伊邪那美命との間で交わされた別離・絶縁の言葉は、以下になります。
行く手を大岩で塞がれた伊邪那美命は、「あなたがこんな事をするなら、1日に1000人の人間の命を奪ってやる!」と言い放ちました。それに対して伊邪那岐命は、「だったら私は1日に1500人の人間を生み出すまでだ」と言い返します。これによって、人類はその後増え続け、繁栄し続ける事になったという事なんですよ。
これによって、伊邪那岐命は現世の神、伊邪那美命は黄泉の国(死者の国) の神となったわけです。
「古事記」は712年にまとめられた歴史書ですが、ストーリーが現代でも通用するようなものになっていて驚きです!
興玉雅らが爆弾犯人たちに行った「事戸を渡す」行為が意味するもの
ドラマ「全領域異常解決室(全決)」第5話で、ヒルコに支配され操られていた爆弾犯人3人の頭に手を当てて、興玉雅(演 藤原竜也)、デリバリースタッフの芹田(演 迫田孝也)、謎の女・豊玉妃花(演 福本莉子) が「事戸を渡す」という言葉を唱えた事により、
3人をヒルコの支配から引き剥がした
という事なんだと思います。
※神に関する記憶を消しました。(第6話参照/先行配信FODより)
ヒルコに関する全ての記憶を消し去ったわけではなく、ヒルコという神が存在していることを裏付けていることに関してのみ、記憶を消し、ヒルコ信者による、いかれた犯行だったというていにしていましたよね。
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まとめ
ドラマ「全領域異常解決室(全決)」第5話で、興玉雅(演 藤原竜也) らが「事戸を渡す(ことどをわたす)」と呪文めいた言葉を発したことから、この言葉の意味について調査し、解説しました。
第5話のラストで、興玉雅は、「ぼくらは今、謎の神・ヒルコとの戦争状態にある」と語りました。ヒルコは上記に登場した伊邪那岐命(いざなぎのみこと) と伊邪那美命(いざなみのみこと) との間に生まれた最初の子供(神様) でしたが、不具の子だったことから、葦の舟に乗せられ海に流され捨てられてしまった神です。
このヒルコがこの令和の世の中に突然現れ、復讐でもするかのように事件を起こし続けているというのが、このドラマ「全領域異常解決室(全決)」のメインストーリーのようです。
ドラマ「全領域異常解決室(全決)」は正直この第5話を初回に持って来ていたら、もっとこのドラマ自体が盛り上がっていたと思うんですよ。第1話~第4話まではなんかもう、モヤモヤし過ぎててあんまり面白くありませんでした。しかし、第5話は良かったです。この調子で、突き抜けた感じのストーリーを期待したいです!!
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コメント
コメント一覧 (2件)
事「戸」ですね
合究 さん
ご指摘ありがとうございます。訂正しました!