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大谷翔平「40-40」記念球、なぜMLBは認証しないのか?

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大谷翔平選手の「40-40」の記念球なぜMLBは認証しないのか?
UnsplashHongbinが撮影した写真(加工して掲載)

日本時間8月24日、大谷翔平選手は対タンパベイ・レイズ戦において、今季40本塁打/40盗塁の「40-40(フォーティ-フォーティ)」を達成! 幸運にもそのホームランボールを手にしたのはカリフォルニア州ベイカーズフィールド在住のトロイ・ブエンテオさんでした。しかし、せっかくキャッチしたこのボール、大谷翔平選手の「40-40」の記念球として正式にMLBから認証してもらえない事が判明しました。なぜ、MLBは大谷翔平選手の「40-40」の記念球を認証しないのか? について調査しました。

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目次

大谷翔平選手の「40-40」の記念球

大谷翔平選手の「40-40」のホームランボールは、右中間スタンドの最前列にいた観客のグラブに1度は収まったように見えましたが、ファンブル(落下) して、フィールド内に落ちました。タンパベイ・レイズのセンター、Jose Siri(ホセ・シリ) 外野手が、フィールドに落ちたボールをスタンドに投げ入れました。

ホセ・シリ外野手が、
ホームランボールをスタンドに投芸れる様子

Jose Siri(ホセ・シリ) 外野手がスタンドに投げ入れた、ホームランボールを幸運にもキャッチしたのが、カリフォルニア州ベイカーズフィールド在住のトロイ・ブエンテオさんでした。

「40-40」の記念球をキャッチしたトロイ・ブエンテオさん

ロサンゼルスのニュースメディア「KTLA5」によると、トロイ・ブエンテオさんのキャッチした大谷翔平選手の「40-40」の記念球、一度は警備員に呼び止められて、回収になるかもしれないと言われたもののその後何の音さたもなかったことから別の警備員にどうしたらいいか尋ねたところ、ドジャースはそのボールに興味がないと言われて、大谷翔平選手の「40-40」の記念球をキープすることを許されたと言います。

スポーツメディアの「デイリー」のサイトによると、

ドジャース広報部は今後、記念球を手にしたファンが現れても「公式には認められない」との見解を示した。

引用:「デイリー」のサイトより

との事で、トロイ・ブエンテオさんのキャッチした大谷翔平選手の「40-40」の記念球はMLBは認証しないという結論に至ったそうです。

どういう事?

要するに、MLBの認証がされないという事は、大谷翔平選手の「40-40」の記念球の真贋鑑定がつかないって言う事になります。トロイ・ブエンテオさんがこの記念球をオークションに出したとしてもMLBの認証がないのでそれほど高値が見込めないというわけです。トロイ・ブエンテオさんの手を離れた後の記念球は、ますます信用性が担保されなくなるので、高いお金を出して買おうという人が出てこないというわけです。

MLBの認証が得られれば数十万ドル(数千万) の価値がついてもおかしくない大谷翔平選手の「40-40」の記念球ですが、今回はそこまでの価値が見込めない記念球となってしまいました。

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大谷翔平「40-40」記念球、なぜMLBは認証しないのか?

通常MLBの試合では、認証担当の職員が球場に配置されていますが、認証担当の職員の目の届かないところにボールが行ってしまうと認証されなくなってしまいます。

2022年時点でMLBは約220人の認証担当職員がいると言われていますが、1試合に配置される認証担当職員は最低2名との事。スタンドに入ったボールを全て確認することはできません。

日本人感覚では理解しがたいルールですが、観客席に入ったボールをすり替える観客がいるため、認証担当の職員の目から外れた場合は、もう真贋鑑定が出来ないという事なんですよ。

ホームランボールをすり替える観客

ホントだ!
すり替えてる!!

アメリカのスポーツメディア「CBS Sports」のサイトによりますと、

MLBではファウルボール、ホームラン、または今回の様に選手が観客席に投げ込んだボールなどによってファンの手に渡ったボールを除いて、すべての野球ボールを認証担当職員が認証し管理しているとの事。

逆に言えば、
以下のボールについては
原則的にはMLBは認証しない

というわけです。

・ファウルボール
・ホームランボール
・選手が観客席に投げ入れたボール

トロイ・ブエンテオさんがキャッチした大谷翔平選手の「40-40」の記念球も、スタンドで争奪戦があってゴチャゴチャゴチャっとしてましたからね。MLB認証されなかったのはこういう事情があったためです。

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しかし観客席に飛び込む記念球は実際に存在する件

しかし、500号ホームランや、シーズン最多ホームランなど、どうしても観客席に飛び込んでしまう記念球は、どのように真贋判定してMLB認証するかと言うと、記録達成が近い選手が打席に立つとき、事前に準備した秘密の刻印入りボールを使用するとの事でした。

この秘密の刻印とスタンドに入ったボールを照合して真贋を判定しMLB認証しています。

最近では、大谷翔平選手が松井秀喜さんの記録を抜いて、日本人メジャー通算176号ホームランを放ちましたが、その時のホームランボールには秘密の刻印が事前に入れられていました。

176号ホームランボールの秘密の刻印「E6」

このホームランボールをキャッチしたのは、ロサンゼルスの郊外、メニフィー在住のジェイソン・パティーノさんという方でした。大谷翔平選手の重要な節目の記念球でしたから、このように秘密の刻印をボールに入れてMLBも記念球の回収の準備をしていたわけですが、ジェイソン・パティーノさん、回収の要望には応じず、ホームランボールのキープを主張しました。

「回収出来なければ、MLB認証はしない」なんてことはなく、真贋判定で本物と分かれば、MLB認証のホログラムシールが貼ってもらえて、手元にキープすることが出来ます。

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そしてこの大谷翔平選手の176号ホームランボールは、
8月23日~25日にオークションに出品されました。

大谷翔平選手の176号ホームランボールのオークション

日本時間2024年8月25日16時45分現在 
12万ドルの値がついています。
日本円で約1732万円

ひょえぇぇ~

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今回の大谷翔平選手の「40-40」の記念球には秘密の刻印はなかったと下記のYoutuberのミニタニさんの動画で確認できます。

「40-40」の記念球をゲットしたトロイ・ブエンテオさん

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