【東京vsパリ五輪】なぜ金メダルの輝きに差があるのか?理由は?

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2021年の東京五輪と2024年のパリ五輪のバドミントン男子シングルスで連覇を遂げたデンマークのViktor Axelsen(ビクトル・アクセルセン)選手が、東京五輪の金メダルとパリ五輪の金メダルの比較動画をご自身のインスタグラムに公開し、今回開催したパリ五輪の金メダルよりも3年前の東京五輪の金メダルの方が輝いていると、話題なっています。東京五輪の金メダルとパリ五輪の金メダル、なぜ輝きに差があるのか? その理由について考察します。

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【東京vsパリ五輪】なぜ金メダルの輝きに差があるのか?理由は?

Viktor Axelsen(ビクトル・アクセルセン)選手
デンマーク

今回のパリ五輪と前回大会の東京五輪で、バドミントン男子シングルスで金メダルを獲得し、2連覇を達成したViktor Axelsen(ビクトル・アクセルセン)選手が、両大会で獲得した金メダルを並べて、その輝きに差があることを暗に示す動画をご自身のインスタグラムに投稿されました。

東京五輪の金メダルとパリ五輪の金メダルでは
原材料に違いがあるのでしょうか?

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オリンピック憲章には金メダル規格として以下の文言が記されています。

70.表彰式・メダルと賞状の授与
・表彰式はIOCが決定したプロトコールに従っておこなわれなければならない。メダルおよび賞状はOCOGが準備し、IOCが授与する。メダルおよび賞状はIOCに所属するものとする。

規則70付属細則
2- メダルおよび賞状
・2.2- メダルは、少なくとも直径60ミリ、厚さ3ミリでなければならない。1位および2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるものでなければならない。また、1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り(または金メッキ) がほどこされていなければならない。

引用：オリンピック憲章 Olympic Charter 1996年版 (財)日本オリンピック委員会 より

五輪の金メダルは開催国の経済的負担に考慮し、金メダルは純金製ではなく、純銀のメダルに少なくとも6グラムの純金でメッキしたものとオリンピック憲章で規定されています。

金メダルと銀メダルに関しては開催国がそれぞれ勝手な仕様でメダルを作っているわけではなく、一律の規格があるんですよ。※安価な銅メダルに関しての規格は無し。なので開催国によってメダル製作の材料費に多少の差があったとしても大きく差が出る、なんて事はありません。

それを踏まえた上で東京五輪の金メダルとパリ五輪の金メダルの仕様を比較します。

東京五輪の金メダルとパリ五輪の金メダルの仕様比較

金メダル	東京五輪	パリ五輪
直径	85ミリ	85ミリ
厚さ	7.7～12.1ミリ	9.2ミリ
重さ	556グラム	529グラム
原材料	銀　550グラム 純金　6グラム	銀　505グラム 純金　6グラム 鉄　18グラム(エッフェル塔のプレート)

上記の動画でも明らかですが東京五輪の金メダルとパリ五輪の金メダルはほぼ同じサイズ感です。若干、東京五輪の金メダルの方が大きく見えます。

両メダルの大きな違いは、表面のデザインの印象です。東京五輪の金メダルはふくよかなカーブが印象的なデザイン。パリ五輪の金メダルは細かいギャザーの山と谷が印象的な直線的なデザインです。裏面のデザインはどちらも勝利の女神ニケがデザインされ、細部こそ違いがありますが大体同じ構成になっています。

要するに、
このメダルの表面のデザインの大きな違いから、
メダルの表面積が
パリ五輪の金メダルの方が大きくなっている
と考えられます。

純金のメッキは両者共に6グラムなので
表面積の大きい
パリ五輪の金メダルの方が
純金メッキが薄い
という事になります。

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まとめ

デンマークのViktor Axelsen(ビクトル・アクセルセン)選手が東京五輪の金メダルとパリ五輪の金メダルの比較動画をインスタグラムに上げた事で、東京五輪の金メダルがパリ五輪の金メダルよりも輝いていると話題なり、なぜ輝きに差が生じたのかについて考察しました。

東京五輪の金メダルとパリ五輪の金メダルの輝きの差は、メッキ加工の技術の差だという声も上がっています。確かに東京五輪の金メダルを製造した大阪造幣局は海外からコインの製造の依頼を受ける程の高い技術を有していますが、今回の金メダルの輝きの差は、単純に、純金メッキの厚さの違いが影響していると推測しました。

パリ五輪のメダルデザインの最大の特徴は、メダルの表面に異素材であるエッフェル塔の鉄のプレートを貼りつけた事です。このデザインによって、金属同士が反応して化学変化、異種金属接触腐食(ガルバニック腐食) が起こる可能性があります。下記の記事に詳しくまとめてありますので気になる方は合わせてお読みください。

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追記　2024年8月15日　単純な金メッキの厚さが問題じゃないかも!
フェンシング・松山恭助選手の金メダルも変色!!

パリ五輪フェンシング男子フルーレ団体で金メダル獲得をした松山恭助選手の金メダルも変色したと報告があった事から、パリ五輪の金メダルがくすんで見えるのは、純金メッキの厚さが影響しているわけではないのかもしれません。

パリ五輪の金メダルは、
純金(24K)メッキではなく、
金メッキ(22K～18K)の可能性が出てきました。

純金の金の純度は99.99%ですが、22Kは91.6%、18Kは75%になります。金以外の成分、銀や銅、パラジウム、ニッケル、亜鉛などが含有しています。

上記に記した異種金属接触腐食(ガルバニック腐食) が起きているとしたら、金合金の成分に含まれる銀、銅、亜鉛、ニッケルなどが電気に反応して変色しているのかもしれません。

全てのメダルにエッフェル塔の鉄のプレートがはめ込まれていますから、全てのメダルで異種金属接触腐食(ガルバニック腐食) が現在進行形で起きていることになります。

これ、とんでもない問題に発展する可能性が出てきました! パリ五輪組織委員会はどう対応するんでしょう。。。注目しましょう!

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