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【やり投げルールの謎】なぜ他人のやりを使ってもいいのか?

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やり投げルールの謎
Image by Ian Wakefield from Pixabay(加工して掲載)

パリ五輪、日本時間8月7日に開催された陸上女子やり投げの予選で、メダルが期待されている日本代表の北口榛花選手が決勝進出を決めました。そのニュースを伝えた8日朝放送の「モーニングショー」で解説の照英さんが、やり投げの選手は自分の「やり」ではなく、他人の「やり」を使って投げてもいい、という説明をされて、出演していたパネラーから驚きの声が上がりました。一流のアスリートであればあるほど、競技で使われる用具にはこだわりがありそうですからね。自分以外の誰かに使用されるなんて、一般人からしたらあり得ない発想です。さらに照英さん曰く、自分のやりが他人に使われて使えない事もある、とおっしゃっていました。「モーニングショー」では、やり投げ競技で「なぜ選手が他人のやりを使ってもいいのか?」 にまでは言及していなかったので、やり投げ競技のルールにはその辺のことがどの様に記載されているのか? なぜ選手が他人のやりを使ってもいいのか? について調査しました!

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目次

【やり投げルールの謎】なぜ他人の「やり」を使ってもいいのか?

今回、陸上女子やり投げの決勝進出を果たした、北口榛花選手も、他人のやりを投げる事が多いと過去に出演したスポーツバラエティ番組などで発言されていました。手ぶらで競技会場入りすることも多いと言います。

日本陸上競技連盟競技規則の陸上やり投げ競技のルールを確認したところ、

やり投げ競技の国内ルール、国際ルール共に
原則として、「やり」は競技主催者が用意する。
となっています。

また、主催者が用意したやり(用具)の他に、

競技者が個人で所有する「やり」、
製造会社(メーカー)提供の「やり」の使用も認めている。

とあります。

但し、競技者や製造会社(メーカー)提供の「やり」については以下の条件を満たす必要があります。

  • 陸上競技の国際競技連盟「World Athletics(WA)」の承認済みの「やり」である事。
  • 競技前に主催者による検査を受け、合格マークが記された「やり」である事。
  • 競技者個人が持ち込める「やり」は2本まで。
  • 全ての競技者が使用できる事。

要するに、
競技者が持ち込む「やり」は
例外的に持ち込みを認めたもの
なので、
不公平が無いように
誰が使ってもいいですよ、
自分だけ特別なやりを使う事は許しません
って事のようです。

まあ、それだけ
選手を公平に扱っている
ってことね!

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やり投げの「やり」はモノによってどの位違いがあるのか?

パリ五輪はじめ国際競技のやり投げ競技で使用される「やり」の規格は以下の通り。

やり男子女子
一般・高校・U20U18一般・高校・U20U18
競技会で許可され記録が公認される最小重量(グリップの紐を含む)800g700g600g500g
全長2m600mm〜2m700mm2m300mm〜2m400mm2m200mm〜2m300mm2m000mm〜2m100mm
金属製頭部の長さ250㎜〜330㎜250㎜〜330㎜250㎜〜330㎜220㎜〜270㎜
金属製頭部の先端から重心までの距離900㎜〜1m060mm860㎜〜1m000mm800㎜〜920㎜780㎜〜880㎜
重心から末尾までの距離1m540mm〜1m800mm1m300mm〜1m540mm1m280mm〜1m500mm1m120mm〜1m320mm
一番太い部分の柄の直径25㎜〜30㎜23㎜〜28㎜20㎜〜25㎜20㎜〜24㎜
グリップ部分の幅150㎜〜160㎜150㎜〜160㎜140㎜〜150㎜135㎜〜145㎜
末尾の直径3.5㎜以上3.5㎜以上3.5㎜以上3.5㎜以上
やり投げ競技で使用される「やり」の規格

引用:日本陸上競技連盟競技規則の陸上やり投げ競技のルールより(2024年8月8日現在)

「やり」の形状には幅があって、長さや重さ、重心の位置、太さも変わるため、握り心地が設定によって異なります。また、「やり」のお値段も幅があります。

  • 日本製 男子用 約5万円~24万円/女子用 約5万円
  • 海外製 男子用 約7万円~16万円/女子用 約5万円~16万円

まーオリンピックの会場には安価なやりは準備されてないでしょうけどね。。。自分にとってベストの形状・重さ、且つ、非常に高価なこだわりの「やり」を持ち込んでも、自分が使えない可能性があるとしたら、北口榛花選手の様に割り切って他人の「やり」を使った方が、他人に使われるイライラのストレスもなく、平常心で競技に向かい合えますよね。

「やり」は約2.5mほどもあり、一体成型された用具ですから、競技場までの運搬も周囲に配慮する必要があり厄介になります。運搬のストレスなんかを考えても、自分の「やり」をわざわざ持ち込むメリットはないのかもしれません。手ぶらで競技場に乗り込りこめるのは選手にとっては気が楽なのかもしれません。

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まとめ

8月8日放送の「モーニングショー」で、やり投げ競技は他人の「やり」を使ってもいい、という話題が盛り上がったことから、なぜ他人のやりが使えるのか? やり投げのルールがどうなっているかを調査しました。

飛距離を競うやり投げ競技、誰もが個人の選りすぐりのやりを投げているのかと思いきや、誰もが使用していい共用のやりを投げていたとは驚きです。

ということは、「やり」の形状のわずかな差では飛距離にそれほど変わりが出ないってことなんでしょうね。「モーニングショー」で照英さんもおっしゃってましたが、ちょうどいい感じの向かい風に向かって投てきできると、「やり」に浮力がついて飛距離が大きく伸ばせると言っていましたから、風をうまくつかめるか否かにかかっている競技なんだと思います。

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