【ビリーブ】なぜ都知事と帝和建設は龍神大橋を落としたのか?理由は?

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テレビ朝日開局65周年記念木曜ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」、6月6日放送の第7話では、龍神大橋が崩落したのは、帝和建設が下請けの若進建設に依頼して故意に事故を起こさせ橋が崩落するように仕組んでいたからだという、とんでもない事実が判明しました。これまでの帝和建設の磯田社長(演 小日向文世) と榛名東京都知事(演 賀来千香子) との関係を見ていると、龍神大橋の崩落の指示は榛名東京都知事発ではないか? と思われる節がありますよね。榛名都知事の肝入りの開発計画のはずなのに、なぜ、都知事と帝和建設が結託して自分たちが造った龍神大橋を落としたのか? その理由を合理的に考察します。

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【ビリーブ】なぜ都知事と帝和建設は龍神大橋を落としたのか?理由は?

ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」第7話を観た視聴者の方達、龍神大橋が崩落するように仕組んだのが、建設した帝和建設だったことで、「なんで橋を落としたの?」と頭を抱えている事と思います。帝和建設のバックには東京都があります。帝和建設がそうしたという事は、榛名東京都知事の指示だったという事を暗示しています。主人公の狩山陸(演 木村拓哉) も「都知事は龍神大橋の建設に前向きだったはず。。。」と言っているくらいですから、ドラマを観ている視聴者は、なぜ龍神大橋を故意に崩落させたのか? 理由がさっぱり分からない事になっていると思います。

榛名都知事と、
帝和建設が結託して
龍神大橋を落としたのはなぜか?

合理的に考えて、結論から言いますと

あの橋ではダメだったから。
というのが答えだと思います。

龍神大橋の何がダメだったのか? なぜダメだったのか? について以下に解説します。

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龍神大橋の何がダメだったのか?

ドラマ「ビリーブ(Believe)―君にかける橋―」の第7話で、龍神大橋の工事再開に向けた会談のシーンがありました。出席したのは、都知事はじめゼネコンの社長たちでした。

• 榛名都知事(演 賀来千香子)
• 帝和建設／磯田社長(演 小日向文世)
• 實友地所／渕上社長(演 川井つと)
• 会社不明／町村社長(演 山本直輝)

ここで榛名都知事が述べていたのが、

東京都は世界都市ランキングで8年連続3位です。
「黒鉄島」の再開発を成功させて、
クリーンで未来を感じさせる街・東京を実現させたい

という言葉でした。榛名都知事が言っていたのは実際にある世界都市ランキングのこれの事を指していると思われます。

【2023年版】世界の都市総合力ランキング

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このランキングは、東京都港区に巨大オフィスビルを何棟も建築している「森ビル」の財団、「森記念財団都市戦略研究所」が発表している「都市の総合力のランキング」です。このランキングは以下の6つの指標についてスコアを付与してランキングを決めています。

1. 経済
   GDPやGDPの成長率、経済自由度、上場会社の株式時価総額、従業員数、賃金水準の高さ、法人税率の低さ、政治・経済・商機のリスクの低さなどの指標からスコアが算出されます。
2. 研究・開発
   研究者数、世界のトップ大学の数、研究開発費の額、留学生の数、学力の高さ、特許登録数、主要科学技術受賞者数、スタートアップ数などの指標からスコアが算出されます。
3. 文化・交流
   国際コンベンションの件数、文化イベント開催件数、コンテンツ輸出額、アート市場環境、観光地の充実度、世界遺産への近接性、ナイトライフの充実度、劇場やコンサートホールの数、美術館・博物館の数、スタジアムの数、ホテルの客室数、高級ホテルの客室数、買い物・食事の魅力、外国人居住者数、外国人観光客数、などの指標からスコアが算出されます。
4. 居住
   完全失業率の低さ、1人当たりの総労働時間の短さ、働き方の柔軟性、住宅賃料の低さ、物価水準の低さ、自然災害の経済的リスクの低さ、平均寿命、社会の自由度・平等さ、メンタルヘルス水準、医師の数、コンピュータ等のICT機器を教室や授業に取り入れて活用する環境の充実度、小売店の多さ、飲食店の多さ、などの指標からスコアが算出されます。
5. 環境
   環境への取り組み、再生可能エネルギー比率、リサイクル率、1人当たりの二酸化炭素排出量の少なさ、空気のきれいさ、気温の快適性、水質の良さ、緑地の充実度、都市空間の清潔さ、などの指標からスコアが算出されます。
6. 交通・アクセス
   国際線直行便就航都市数、国際貨物流通規模、国内・国際線の旅客数、航空機の発着回数、駅密度、公共交通利用率、空港へのアクセス時間の短さ、通勤・通学時間の短さ、自動車の移動速度、タクシー・自転車での移動のしやすさ、などの指標からスコアが算出されます。

ちなみに、2023年度の世界都市ランキング1位はロンドン、2位はニューヨークです。東京がロンドンやニューヨークを上回れるとはとても思いませんが、榛名都知事は、東京のランクを押し上げたいと目論んでいると思われます。

東京の指標別のランキングは以下の通り

東京総合世界第3位

1. 経済　　　　　　10位
2. 研究・開発　　　4位
3. 文化・交流　　　5位
4. 居住　　　　　　3位
5. 環境　　　　　　16位
6. 交通・アクセス　8位

※詳しくは以下参照「世界の都市総合力ランキング 概要版 | 2023年11月（PDF）」

榛名都知事は、「黒鉄島再開発」で上記の6つの指標をバランスよく伸ばそうと考えているはず。特にゼネコンが関わる指標は、交通インフラに関わることになるため、指標6の「交通・アクセス」の分野になるはずでここの指標を龍神大橋の建設で伸ばそうと考えたんだと思います。

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そして注目すべきは、ドラマの中で造られた龍神大橋は、江戸川区葛西という事になっています。

全国の住宅建築のメーカーや工務店の情報を発信するメディア「おうちパレット」が2021年に調査した「交通の便が悪いと思う東京23区／ランキング」で、ワースト1になったのが、江戸川区でした。

江戸川区の駅と道路

江戸川区は、東京23区のなかでは最も鉄道空白地（800m圏に鉄道駅がない）の割合が多いとされています。江戸川区内には、京成本線・JR総武線・都営新宿線・東京メトロ東西線・JR京葉線、の5路線、全13駅がありますが、乗り換えのできる駅は一つもなく、それぞれの路線ごとに東西への移動しかできない地域になっています。南北に移動する電車や地下鉄はなく、バスに頼っています。ドラマの中で龍神大橋が架かるもの江戸川区葛西ですから、すこぶる交通の便が悪い地域というわけです。

「森記念財団都市戦略研究所」の世界都市ランキングの、指標別ランキングで「交通・アクセス」指標の1位の都市は、オランダのアムステルダムでした。アムステルダムの公共交通機関は、特に、メトロ、トラム(路面電車、LRT)、バスが発達していることで有名です。