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瓜原刑事が書類をトントンしなくなった理由【風間公親ー教場0ー】第2話感想ネタバレ

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書類トントン
Bits and Splitsが撮影した画像

2023年4月17日に放映されたフジテレビ月9ドラマ「風間公親ー教場0ー」の第2話「ブロンズの墓穴」が放映されました。第1話では事件解決するも風間公親(かざまきみちか) に嘘の報告をして「残念だが、君に見込みはない。交番勤務に戻ってもらう」と転属願を突き付けられた瓜原刑事(演 赤楚衛二)でしたが、第2話では風間公親から逃げずに食らいついていくことを決心、新たに起きた小学校教師殺人事件の犯人を見事に仕留め、めでたく「風間道場」を卒業しました。第1話からたびたび繰り返し描かれたのが、瓜原刑事が乱れた書類の束を、トントンと整える行動でした。そのシーンは第1話では3回、第2話では2回描かれておりもドラマを観ている視聴者も、これきっと何かの伏線やろ? と感じさせるほど繰り返された動作でした。しかし第2話の最後、これまでの瓜原刑事なら明らかに書類をトントンするシチュエーションで、瓜原刑事は書類をトントンしませんでした。あ、トントンしない! と見ていた視聴者すべての方が感じた事と思います。瓜原刑事は、なぜ書類をトントンしなかったのか? その理由は何となくわかる気もしますが、はっきりと言語化して説明するのも難しいですよね。ドラマ中でもその辺はちょっと分かりずらくなっていました。今回の記事では、瓜原刑事が書類をトントンしていた理由、トントンしなかった理由について分かりやすく解説していきます。

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瓜原刑事が書類をトントンしていた理由/第2話感想ネタバレあり

瓜原刑事が乱れた書類の束を見つけると、
トントンしないではいられない理由は、

指導官・風間公親に対する、
不安感とプレッシャーによるもの

だと考えられます。

整っていない書類を見た場合、トントンと整えたくなる気持ちは一般的に「秩序への欲求」と言われています。この欲求は、心理学的には「強迫性障害」の一部として考えられることがあります。

瓜原刑事が整っていない書類を見て、トントンと整えたくなる気持ちを起こすのは、理不尽に風間公親に支配されている環境下で、少しでも自分自身の状況や周囲の環境をコントロールしたいという欲求から生まれてくる行動と考えられます。書類をトントンとすることで自らの不安やストレスなどの感情を緩和しようとしているものと思われます。

そもそも瓜原刑事が、「風間道場」に配属されたのは、勤務していた所轄署で交番勤務をしていた際、連続窃盗犯を逮捕し、さらに盗犯係の刑事が犯人の取り調べを始める前に犯人を自供させたことが評価され、神奈川県警捜査一係に配属され風間公親指導官の元、犯罪捜査を学んでもらう、という事でした。

言って見れば、手柄を上げて「風間道場」に抜擢された!

という建付けだったわけです。なので、本人自身もいささかの自信も持ちつつ「風間道場」にやってきたはずです。しかし、「風間道場」では手取り足取りの手厚い指導は一切行われず、指導官の風間公親は威圧的で、

「なぜだ?」
「どうしてだ?」
「他に理由は?」
「自分で考えろ!」
「自分で答えを見つけろ!」

挙句の果てには、「見込みがなければ、交番勤務に戻ってもらう!」とまで言われ、瓜原刑事、これまでの警察での経験が何もかも風間公親に通用せずに戸惑い、何をしたらいいのかさっぱり見失って不安になっていたものと考えられます。

刑事として何をしたらいいかさっぱりわからず、指導官室にいても落ち着いた居場所すらなく、とりあえず目に入った乱れた書類位ははトントンと整えておこう、という心理が働いて書類をトントンする行為を繰り返していたと思われます。自分の周囲にある整っていないものを整えさえすれば、その先にある何かが見つかるかもしれない。。。と思っていたのかもしれません。

しかも、瓜原刑事は風間公親から

君には警察官として欠けているものがある

とグサリと指摘され、瓜原刑事が「何ですか?」と問いかけるも「自分で答えを見つけろ、交番勤務に戻りたくなければな」と冷たく言い放たれてしまうんですよ。この言葉で瓜原刑事の不安はピークに達し、第2話冒頭では風間公親に渡された転属願にサインして一度は提出してしまうまでに至りました。

瓜原刑事が乱れた書類をトントンしていたのは、警察官としてどう行動すべきかを見失って極度の不安とプレッシャーに晒されていたことが原因だと考えられるんですよ。

一部のネットでは、過去作品の「教場Ⅰ」、「教場Ⅱ」において、風間公親が教壇で、書類をトントンするシーンが描かれており、そのシーンとなにか関連があるのでは? という声も上がっていました。しかし、瓜原刑事のトントンと風間公親のトントンは、トントンのスピードが全然違います。瓜原のトントンは神経質な様子で、トントン。。。と早く、風間公親のトントンは、ゆっくりとしていて且つ、力強いトントンです。

しかも風間公親がトントンするのは、他の教官なら滅多に生徒に書かせることはないであろう「退校届」の書類をトントンします。それも相当の枚数がありそうな束ですよ。風間公親のトントンは、警察官の資質の無いものはどんどんふるい落とすからな! の威嚇を込めたトントンなので、瓜原刑事のトントンとは別物、というのがボクの考えです。

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瓜原刑事が第2話のラストシーン書類をトントンしなかった理由/第2話感想ネタバレあり

しかし、瓜原刑事は風間公親から「一度逃げ出したものは繰り返す」と言われた悔しさから、転属願を撤回して風間公親から逃げずに食らいついていく決心をして風間道場に戻ります。

そして、瓜原刑事は風間道場の指導官室の事務員の伊上幸葉(演 堀田真由)から、「もっと真剣に風間さんと向き合ったら? 犯人が出した謎ではなくて、風間さんが出した謎を解くの」というヒントを貰って瓜原刑事は小学校教師殺人事件を解決に導きました。

その過程で、これまで瓜原刑事自身がいじめられ不登校になった幼少期体験ゆえに「人に優しい警察官を目指す」という事が、警察官にとって致命的な諸刃の剣であったことを思い知りました。犯罪を解決し、犯人を特定して逮捕する警察官という仕事は、事件に関するあらゆる事実と証拠を積み上げる必要があり、加害者や被害者に優しい気持ちで寄り添う事で、見落とされてしまう事実がある、ということを風間公親は瓜原刑事に身をもって学ばせたかったわけです。

第2話で風間公親と真剣に向かい合う事は、目の前の事件と真剣に向かい合う事であり、冷静な目でどんな小さな事実も見落とさないように拾い集めていく作業が警察官の仕事なんだと、瓜原刑事はしっかり理解することが出来ました。風間公親が瓜原刑事に投げた謎を全て瓜原刑事が解いた時に、もう瓜原刑事には不安もプレッシャーも消えてしまっているので、目の前に乱れた書類があってももう全く気にならない、トントンしなくなった、という事なんだと思います。

要するに簡単に言うと、瓜原刑事から間違った警察官の概念が取り払われ、正しい警察官としての基礎が備わったという事なんだと思います。正しい警察官の基礎が備わった瓜原刑事には、警察官としての自信が付き、もう警察官としてどう行動すればよいか? という不安も迷いも無くなり、もう書類をトントンすることも無くなった、という事です。

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まとめ

「風間公親ー教場0ー」の第1話~第2話で瓜原刑事が乱れた書類を見過ごせずに毎回トントンしてしまうのはなぜなのか? そして第2話ラストシーンでトントンしなかったのはなぜなのか? について解説してきました。瓜原刑事が書類をトントンしなくなった理由は何となく感覚で分かっていましたが、はっきり言語化し解説してみました。

もっと分かりやすく視聴者に伝えるとしたら、第2話のラストで風間公親と瓜原刑事が固い握手を交わす時に

バーバー
Nejron Photoの撮影した画像

瓜原刑事は散髪して
すっきりした髪型になっているべきでした!

瓜原刑事の見た目に明らかに変化があれば、その後のシーンでつながっていく書類をトントンしないシーンに説得力が増して、「あ~この瓜原刑事は、風間公親の指導のおかげで変わりはったのね~」と視聴者もすんなり思えたはずです。あれだけ第1話で「髪が伸びている、髪切りなさい」と伏線はったんだからきっちり回収してよ! って思いましたけどねw。

第3話は早くもガッキーが登場のようです。

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