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石垣島に生息している特別天然記念物のカンムリワシ。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは「低危険種/LEAST CONCERN」に、環境省のレッドリストでは「絶滅危惧IA類(CR)」に指定されている希少種です。にもかかわらず、石垣島では毎年カンムリワシと車の交通事故が発生しているんですよ。2022年は5月29日現在で8件の交通事故が起きていて5月にしてすでに2021年のカンムリワシ交通事故件数に達してしまっています。これから夏の観光シーズンに向けて来島者もかなり増えることから、カンムリワシの交通事故、過去最悪になりそうな感じになっています。それを受けて環境省、沖縄県、石垣市が2022年3月9日、異例の「カンムリワシ交通事故/非常事態宣言」を発出しました。非常事態宣言の発出に当たりどのような交通事故対策が取られているのか調べてみました。
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交通事故に遭ったカンムリワシを治療している動物病院の現状
カンムリワシの治療に当たっているのは
石垣島でたった一人、たまよせ動物病院の土城先生だけです。
石垣島にあるカンムリワシの救護施設はこの「たまよせ動物病院」 にあるケージが2羽分と、観光施設の「石垣やいま村」 にあるリハビリケージ2羽分しかないそうです。現状ではケージは満床状態が続いていて、それ以上のカンムリワシが救護されて持ち込まれると、カンムリワシを簡易的な段ボール箱に入れて対応されているそうですー。カンムリワシ救援救護の人出と施設が全く足りていないという事です。
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環境省、沖縄県、石垣市が「カンムリワシ交通事故/非常事態宣言」を発出→どのような交通事故対策がとられたか?
カンムリワシの救護に当たっている「たまよせ動物病院」の逼迫した状況を受けて、
環境省、沖縄県、石垣市がとった対策というのがコチラですー
うそ~ん!! ビラ配って、
ドライバーに注意喚起だけなん?
「カンムリワシ交通事故/非常事態宣言」の詳細はコチラ
う~~ん。。。これ、カンムリワシの交通事故対策って言えるんでしょうか? 「大変だ! 大変だ! 」と言って大騒ぎをするものの具体的な対策全くないって言うのは滑稽でもあります。正直、何これ? って感じします。結局のところ行政はどこまで本気なんやろ? やる気あんの? って思ってしまいますよー。ドライバーに注意喚起して、「カンムリワシに注意!」の看板立てても、カンムリワシの交通事故は減らないんじゃないかって思うんてすよねー。ドライバー(島民や観光客の方)に多少の負担をかけてでも何かしらの対策講じるべきじゃないかって思うんですよ。これじゃぁ無策で有名な西表島のイリオモテヤマネコの交通事故対策と変わらないですよ。
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石垣島で多発しているカンムリワシの交通事故を無くすにはどうしたらいい?
「カンムリワシ交通事故/非常事態宣言」にも具体的な交通事故対策が記されていないのでカンムリワシのいろいろな情報を元に対策を考えてみます。
そもそもなぜカンムリワシと車が交通事故を起こすのか?
カンムリワシは12月~3月にかけて幼鳥が独り立ちを迎える時期で幼鳥が不慣れながらも餌を自分で捕食し始めます。また春先はカンムリワシの繁殖期でもあり成長の採餌行動も活発化するんですよ。カンムリワシが獲物としているのは小型哺乳類、両生類、爬虫類、甲殻類、昆虫類など肉食なんですよ。それらの餌を割とたやすく見つけることが出来るのが樹木や草が生い茂っていない道路上なんですよね。なのでカンムリワシはよく道路沿いの電線や樹木にとまって道路の様子をうかがっているのをよく見かけます。
そして道路に出て来た獲物を捕食しようとカンムリワシが道路に舞い降りた時に、やって来た車と衝突、交通事故が起きてしまうんですよねー。
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カンムリワシとはどんな生物か?
視覚
カンムリワシは鷹の仲間で、猛禽類に属しています。猛禽類は300mの上空からでも地上の獲物をはっきりと確認でき、急降下して獲物を捕らえます。その視力は人間の8倍もあると言われています。人間の眼は光の三原色、赤、緑、青を認識しますが、鳥類はその三原色に加えて紫外線も見ることが出来るそうです。色のとらえ方、光の感じ方が人間よりも繊細なんだそうです。昔からめっちゃ優れた監視システムの事なんかを「イーグル・アイ」とか呼んだりするのは猛禽類の優れた視力からきていたんですねー。
聴覚
聴覚はどのくらい聞えるのか? 鳥の聴覚も人間よりも鋭敏とのことです。音を集音する耳介こそありませんが、眼と同じくらいの大きな穴が開いていてそこで音を聞き取っているそうです。
ワシの耳ってどこにあるの? とよく聞かれます。
— 猛禽類医学研究所 齊藤慶輔 (@raptor_biomed) October 30, 2018
はい、ここにあります! pic.twitter.com/e7P0vRbOV7
嗅覚
視覚と聴覚は人間よりもかなり優れているようですが、嗅覚は人間と比較すると未発達らしいです。
知能
猛禽類がどの程度の知能があるのかはまだ研究され尽くされていないこともあって不明ではありますが、ゴミを荒らすカラスなどはかなり知能が発達しているように感じますよね。猛禽類は鷹匠といって人間とコンビを組んで狩りをする事が知られています。人間と意思疎通が図れるという事は、相当賢いんじゃないかな~と思うんですよ。
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視覚も聴覚も抜群に優れているカンムリワシが交通事故に遭うのはなぜか?
カンムリワシと車の交通事故は、ドライバー側からすると、車で走っているといきなり前方に上空から何かかが降って来て、バーン!!!とフロントガラスや車の前方にぶつかってしまうというもので、正直避けようがないんですよ。これまでカンムリワシの交通事故に対して具体的な対策が講じられてこなかったのはそのためです。なので、カンムリワシ注意の看板がある付近ではあまりスピードを出して運転しない、という事くらいしかできることが無かったんですよ。でも、石垣島の市街地から外のエリアは信号機もなく、車もほとんど走っていない対抗一車線の道路で、しかもロケーションが広々した自然の中を車で走ると、飛ばしているつもりはなくても気が付かないうちに60キロ、70キロとスピードが出てしまいがちなんですよ。法定速度を守るにはスピードメーターを頻繁に確認してアクセルの踏み具合を調整する必要があります。そこまで気にして走っているドライバーってどのくらいいるでしょうか?
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そんな事もあって、石垣島の郊外では車は結構なスピードが出ています。でも、視覚と聴覚が人間よりも数倍優れていて知能も高くて賢いはずのカンムリワシなら接近してくる車に気付けるんじゃないか? 交通事故をむしろカンムリワシ側が避けるんじゃないか? と思うんですけどねー。道路沿いの電線や樹上にとまっているカンムリワシが交通事故に遭うケースはもしかすると、独り立ちし始めたばかりの捕食経験の浅い幼鳥の場合が多いのかもしれません。
上記にも書きましたが、上空300mから地上の獲物を確認し、一気に急降下してくるカンムリワシは狩りに慣れた成鳥の場合が多いと思います。彼らはどんなふうに地上の景色を見ているのでしょう? なんと鷹がどのように飛んでいるか、鷹目線で撮影された動画が見つかりましたのでご紹介します。
鷹はどのように世界を見ているのか?
この動画凄いですよね。冒頭、枝にとまっているであろう鷹はご主人の吹いた笛の音が聞こえたはずです。人間には笛の音は聞えないので何故鷹が飛び立ったのか理由は分かりません。一直線に飛んで行った先には笛をくわえたご主人様が腕を上げて待っていました。そこで初めて、「あー鷹はご主人様の笛に呼ばれたから飛んで来たのか!」という事が理解できるんですよ。しかもご主人様が何処にいるのか捜索しながら飛んでいる様子はなく、むしろ、飛び立つ前にご主人様の位置をしっかり確認して、一直線にご主人様めがけて飛んでいるように見えますー。カワイイですね~、鷹。こんな相棒が欲しいですよ。
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カンムリワシ(猛禽類)の特性を活かした交通事故対策
これらの猛禽類の優れた特性を活かして交通事故対策を考える必要があるんじゃないでしょうか。鷹目線の動画を見ると、鷹はご主人様をはっきり捕らえているようなんですが、逆にご主人様以外に注意が向いていないようにも見えます。交通事故が起こる時は目指しているのがご主人様ではなく相手が獲物の場合です。上空から急降下で舞い降りてくる時カンムリワシは獲物しか見ていない可能性があります。しかも、動画を見るとわかるんですが、飛んでいる時の風切り音が物凄く大きいですよね。なので聴覚が優れているとはいっても飛行中は音に関してはあまりよく聞こえていない可能性があります。車のエンジン音やタイヤの摩擦音なんかは飛行中は聞き取れていないかもなんですよ。
そこで考えられる交通事故対策は、上空のカンムリワシの視覚に対して車の存在をアピールすることが重要だということになります。車のルーフに鏡を取り付けてみてはどうか? と思うんですよ。猛禽類は紫外線にも敏感に反応するとは前述しましたが、カンムリワシに「地上に光を反射しながら移動している物体がある、なんだあれは?」と注意喚起させてはどうか?という事なんですよねー。
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この鏡、マグネット式にして車のルーフに貼り付ければ、洗車時には取り外しも可能ですし、大したコストにもならないと思うんですよ。島内の車、全車に設置すれば、上空にいるカンムリワシには、「やけに光ったものが地上で動き回っているな!」と目を引くはずなんですよね。ここから先はカンムリワシの知能に頼るんですよ。カンムリワシが道路の獲物を捕らえようとしたときにこの光る物体との兼ね合いも考えるようになってくれると、カンムリワシの交通事故は今よりも減っていくんじゃないかと思うんですよ。知能も高いカンムリワシ、単なるがちまやー(食いしん坊)で獲物にまっしぐらってわけではなくなると思うんですよね。この光る物体と接触すれば自分の身体が痛めつけられるわけですし。。。そして幼鳥の事故については、道路沿いの電線や樹上位の高さでは低すぎて、車のルーフに貼った鏡の光の反射は確認しずらいかもしれませんが、そこは親鳥が幼鳥に、「地上のあの光っている物体は危ないから気をつけなさいね」って教育してもらうんですよ。知能が高いんですからそのくらいのことはしますよ、カンムリワシ。
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まとめ
この「車のルーフに鏡を貼る作戦」、環境省、沖縄県、石垣市が主体となって実証実験して欲しいなーと思っていますー。道路の前方がカーブで曲がっていたりして、カンムリワシが接近する車に気付きずらい個所では、カーブの手前で車が十分減速できるように道路にカラー舗装して注意を促したり、必要なら減速帯を設置して、物理的に車の速度を落とさせたりすればいいと思いますー。
カンムリワシを本当に保護しようという気があるなら、島民の生活や観光客の方たちにもある程度の負担がかかるのは仕方ないと思うんですよ。このまま、今まで見たいなドライバーの注意喚起とカンムリワシ注意の看板の設置だけをしていたら、カンムリワシそのうち絶滅しちゃうかもしれません。電気自動車がこれから先普及し始めたら、エンジン音も無くなるのでカンムリワシがますます車を認識しずらくなってしまいます。カンムリワシの視覚に訴える「車のルーフに鏡を貼る作戦」、やってみる価値はボクはあると思うんですけどね。
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