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山口県阿武町のミスで1町民(田口容疑者)に4630万円が誤送金された問題、阿武町は優秀な弁護士さんを立てて、なんと約4300万円の回収に成功しました。弁護士さんが回収した経緯を会見で述べていますが、かなり複雑で何がなんだか理解できない方も多いかもしれません。そもそもなぜ、誤送金のミスが起きたのか? 弁護士さんがどのように約4300万円を回収したのか? をイラストを使って分かりやすくまとめました。
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山口県阿武町4630万円誤送金問題まとめ/イラスト解説で分かりやすく
一時はどうなるかと思った山口県阿武町の4630万円誤送金問題、阿武町の雇った弁護士さん中山修身氏がかなり優秀な弁護士さんだったようで、誤送金してしまった4630万円の約90%に当たる約4300万円の回収に成功したようです。誤送金のミスがなぜ起きたのか、そしてネットカジノにつぎ込んで使い果たしたと言われていたお金をどう回収したのかについてイラストで分かりやすく解説いたしますー
4630万円の誤送信はなぜ起きたのか?
山口県阿武町の給付金給付の対象世帯は、463世帯でした。阿武町役場では対象となる463世帯の氏名、振込先銀行名、口座番号等の情報を入れたフロッピーディスクを阿武町の契約している銀行に渡して、463世帯が指定した銀行口座に給付金10万円が振り込まれました。それが2022年4月1日の事でした。
今どき、フロッピーディスク?
ですよね、今どきフロッピーディスクってーって思いますけど今回はわき道にそれてしまうのでその件はスルーします。
阿武町役場の給付金の給付手続きはここまでが正式なものでした。ここで終わっておけば何の問題も起きませんでした。ですが、この後問題が起きてしまいます。給付金給付の事務手続きをした出納係の職員は、後の4月6日に「振込依頼書」をパソコンで作成、銀行に提出してしまいます。そしてその振込依頼書によって阿武町の契約銀行は田代容疑者に4630万円を振り込んだという事がそもそもの発端でした。この書類は本来、銀行に提出するものではなく、町役場内部での事務処理に使われる資料でした。振込依頼書作成時に振込データを入力すると自動で振込依頼書が印刷されるシステムだそうです。阿武町民のほとんどは振込指定した銀行は地元の地方銀行だったのに対し、誤送金された田口容疑者の振込指定銀行は大手銀行だったので、大手の銀行コード番号も若かったので振込依頼書のデータの1番最初が田口容疑者の名前だったそうです。振込依頼書の現物が公開されていないので詳細は不明ですが印刷された振込依頼書には、田口容疑者の「名前」と「振込先の銀行」、「口座番号」、「振込金額の総額4630万円」だけが記入されており、提出されたものを受け取った銀行は田口容疑者の口座に4630万円振り込んでしまったとのことです。町職員の上司も本来、銀行に提出する書類でないためこの書類を確認しなかったといいます。→なんかこの辺がボク的には、未だにすっきりしないんですけどね。振込依頼書を作成した職員とその上司の方には少なからぬ責任があると思いますよ。振込依頼書が1枚だけ印刷されたんでしょうか? 不明な事が多すぎます。
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田口容疑者は振り込まれたお金をほぼ全額引き出して、他の銀行に移動させてしまいました。
田口容疑者は、誤送金があったことを阿武町役場の方から聞いて、最初は返金する意向でしたが、突然態度を翻して返金を拒否。振り込まれた4630万円のほぼ全額を他の銀行に移してしまいました。そして、田口容疑者の銀行口座情報が公開されてお金を移動した銀行口座などが判明。そこで田口容疑者は電子計算機使用詐欺容疑で逮捕されてしまったんですよー。逮捕された田口容疑者は、振り込まれたお金はすべてネットカジノで使い果たしてしまった、と証言しました。この言葉を聞いて阿武町町長は怒りをあらわにしますが、本当に田口容疑者がネットカジノで全額使い果たしたのか、どこかにまだお金が隠されていないかと阿武町と阿武町の弁護士さん、中山修身氏が動き出したわけですー。
この中山修身弁護士、やり手でした!!
まず、誤送金によって田口容疑者の口座に入ってしまった4630万円、これは誰のものか?という事なんですが、通帳に入金が記載された時点で田口容疑者のものとなるそうです。過去の最高裁の判例でもそういう見解だそうです。いやこれは田口容疑者のものではない!!と裁判にして争うのではなく、中山修身弁護士は4630万円が田口容疑者の財産となったという前提で事を進めていきます。
まず中山修身弁護士が行ったのが、田口容疑者が返金の意向を翻して、返金を拒絶した時点で、阿武町が田口容疑者の指定した振込先の銀行に対して警告書を即時提出しています。警告書には、田口容疑者の口座に誤送金してしまったので、組み戻し(払い戻し)を請求する内容が記載されていたといいます。
組み戻しは、口座を所有している田口容疑者の承諾がないとできません。返金を拒否している田口容疑者が組み戻しを承諾するはずもありません。そして田口容疑者はそこから数日掛けて、振り込まれた4630万円のほぼ全額を他の銀行に移してしまいました。
そこで中山修身弁護士は田口容疑者の口座のあったA銀行に対してなぜ、警告書を提出しているのに、出金させたのか?と詰め寄ります。本来、警告書が出て組み戻し請求が出された場合は口座のお金の移動はストップされるはずとの事。それが成されなかったA銀行をまず攻め立てました。これはA銀行に賠償の責任がありますよ! と。
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田口容疑者がお金を移動させた銀行というのが、海外のネットカジノに入金決済を代行する会社の口座があるB銀行とC銀行でした。
そして次に中山修身弁護士はこのB銀行とC銀行に対して、お宅の銀行はネットカジノの決済会社なんかと付き合って、マネーロンダリングになりかねないような疑わしい取引に関与していますね! そういう疑わしい取引は金融庁に届け出が必要ですよね! そして、田口容疑者が移動したお金は明らかに犯罪によって得たお金をお宅の銀行に移動してますよね! と揺さぶりをかけたんですよ。
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そしてまた別の方向からも攻め立てます。田口容疑者に税金の滞納があった、これを誤送金返金の突破口にしました。
田口容疑者の税金の滞納額がいくらあったのかは明らかにされていませんが、税金の滞納者には国税徴収法という法律が適用されるとの事。滞納の処分として税金の徴収のために必要であれば、滞納額を超えて滞納者の財産を差し押さえることができるそうです。この法律を使って中山修身弁護士はB銀行、C銀行に振り込まれたお金は田口容疑者の財産に間違いないので、これらを全額差し押さえることにしたわけです。仮に田口容疑者の税金滞納額が5万円だけだったとしても、滞納額を超えて差し押さえが出来るので、全額差し押さえも問題ないわけです。
そして、5月19日に中山修身弁護士は阿武町の職員と共に上京しネットカジノの決済代行会社を訪ね、入金されたお金全額差し押さえと取り立て命令書を置いてきたとの事。
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すると、翌日の5月20日に決済代行会社から阿武町に入金されたお金満額がそっくり返金されたという事なんですよ。
腕利きの弁護士は、
裁判になる前にすべて解決しちゃうんですね~
まるで映画かドラマを見ているようですよ~。
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まとめ
ただこの返金されたお金の出所がまだはっきりしません。B銀行、C銀行が中山修身弁護士に揺さぶりをかけられて、決済代行会社をせっついたのかもしれません。田口容疑者がネットカジノで全部使ったというのが嘘でB銀行、C銀行の銀行口座に満額現金が残っていたものを返金したのかもしれませんし、田口容疑者が本当にネットカジノで全額すっていたのだとしたら、決済代行会社がお金を立て替えて支払ったという事になります。
決済代行会社が、警察にねほりはほり調べられることを嫌って、この案件から早く手を引きたいと考えてお金を立て替えた可能性もあるといいます。もしそうだとすると、この後、ややこしいことになるかもしれません。。。
警察に調べられたら困る決済代行会社だったとしたら背後にどんな組織があるか分かりませんよね。お金を立て替えたまま黙っている人たちだったらいいんですけど。。。誤送金のお金の90%近くが阿武町に返金されたとなると田口容疑者の罪はぐんと軽くなって執行猶予が付く可能性も出てきます。そうなると、この田口容疑者、日常生活に戻るとなると大丈夫なのかなーって心配になるんですよねー。。。
山口県警萩署が海外のネットカジノでの田口容疑者のお金の動きまで調べることが出来たら、これらのお金の出所がはっきりするんですけどね。誤送金の発端となった阿武町役場内で何があったのかがまだよくわかっていませんが、流れとしてはこんな感じで誤送金4630万円の内、約4300万円が返金になったわけです。少しでも流れを理解していただけたら嬉しいです。まーなにわともあれ、ほぼほぼ回収できてよかったですよねー。
また同じような誤送金が起きても、みんな進んで返金するような事例になってよかったですよ。
追記 2022年6月20日 阿武町、誤送金分すべて回収に成功
【速報】阿武町4630万円問題 町側が残りの340万円分も確保したことを明らかに(KRY山口放送)#Yahooニュースhttps://t.co/76IwByaZhu
— ミズトリヒロユキ (@free_fowls) June 20, 2022
阿武町は田口容疑者がデビット決済していた340万円も確保することに成功し、誤送金した4630万円のほぼ全額を回収できたといいます。いい弁護士さんつけといてよかったですね。弁護士費用は町長の退職金からと、ミスをした職員の方の減俸分から支払えば、世間も町民も納得してくれると思いますよー。いやーよかったですね!
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