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沖縄の豊かな海に危機が迫っいることをご存じでしょうか?
近年の気候変動による海水温の上昇で、サンゴ礁が白化してしまっています。一見海中で見る真っ白なサンゴは美しくも見えまずがこれは問題ありの状態なんですよ。サンゴは体内に「褐虫藻」という植物プランクトンを取り込んで共生しています。サンゴは褐虫藻に安定した住処と窒素、リン酸塩、硝酸塩など褐虫藻が光合成に必要なものを提供する代わりに、褐虫藻が光合成した時に出来る栄養をもらって生きています。しかしこの褐虫藻は暑さに弱く、海水温が上昇し30度以上になってしまうとサンゴの体内にいられなくなって抜け出してしまいます。この状態がサンゴの白化状態です。白化した状態が2~3週間を超えて長期に及ぶとサンゴは褐虫藻からの栄養が取れないので死滅してしまいます。2016年の環境省の報告では、日本国内最大級のサンゴ礁海域の石西礁湖では97%が白化していることが確認されました。もはやどうにもならないところまで来てしまっているんですよ。
日本国内最大級のサンゴ礁海域の石西礁湖
この現象は沖縄だけに起きている事ではなく、世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフでも同じことが起きています。グレートバリアリーフでは1995年との比較でサンゴ礁が半減してしまっているとのことですー。今後も先日のトンガの海底火山の噴火で大量の軽石がグレートバリアリーフには漂着する可能性もあります。海面が分厚く軽石に覆われるとサンゴの褐虫藻が光合成できなくなるのでこれも悪影響になってしまいます。
サンゴが白化する原因は、 海水温の上昇だけではなく、淡水や土砂(沖縄県の場合は畑の赤土)の流入、強い日差しなどが上げられます。土砂の流入なんかは人間の手で対策しようと思えばいろいろ工夫することで対応出来ますけど、海水温のコントロールは人の手には負えませんよね。CO2の排出制限で地球温暖化を抑制するという方法もありますがそれで即海水温が下がる、という直接的な方法ではないですからね。。。台風が発生して、適度に海をかき回してくれると海の深部の冷たい水が上昇してきてサンゴ礁の生育に適度な水温が保てるんですが、近年はその台風の発生数も減っていてうまく機能していないんですよねー。サンゴ礁の地球規模的な死滅は、もはや避けられない運命か。。。と思ってたところに思わぬ朗報が舞い込んできたんですよー
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これこれ!!
【朗報】世界最大級サンゴ礁がタヒチ沖で新発見されました!!
世界最大級サンゴ礁新発見タヒチ沖、状態極めて良好
引用:産経新聞2022年1月21日配信号より
国連教育科学文化機関(ユネスコ、本部パリ)は20日、南太平洋のフランス領タヒチ島沖で、これまで知られていなかった世界最大級のサンゴ礁が見つかったと発表した。バラの形をしたサンゴの状態は極めて良好で非常に価値のある発見だとしている。
これまで知られているサンゴ礁は、水深25m以内の水域にあるのが常識でしたが、今回、タヒチ沖で新発見されたサンゴ礁群落は水深30~65mの深いところで見つかっていますー。
これはどういうことかと言いますとこういう事やと思います
サンゴは動物。
人間には出来ないサンゴ礁の白化対策をサンゴ自らやっていた件
サンゴは一見、岩や植物の仲間に見えますが実はクラゲやイソギンチャクの仲間でまぎれもない動物(刺胞動物)なんですよ。サンゴはこれまで生息していた水域がもう海水温が高くなって住んでいられなくなったので、水深の深い、海水温がサンゴ礁にとって快適な25~28度の水域に子孫を送り込んだって事だと思いますー。サンゴは毎年卵を産卵するんですけど、無計画に海中にばら撒いていたわけではなくて、ちゃんと自分たちの生活しやすい水域に卵を運んでいたんだなーと。。。それも何百年も前から行っていたんだな~と、もう、感心したんですよー
※今回発見されたタヒチ沖のサンゴ群落の形成には数百年の年月がかかっているものと思われますー。
そうですよね、
サンゴが動物やったら自分たちの種の存続に危機が迫っていたら、
自らの意思で行動を起こしますよねー
なるほど、自然は凄いなーと思ったわけですー
今回はたまたま、タヒチ沖で見つかりましたけど、この深い水深にまだ人の目についていないサンゴ群落が他にもあるってことですからねー。サンゴ礁は25m以内の浅い水域にしかないと思われてきたわけですから。。。
地球のサンゴ礁が絶滅する心配は
もういらないかもしれませんよー。
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一応、「サンゴがどうしても動物に見えへん!!」「サンゴのどこが動物やねん!!」と思われる方に向けて、サンゴが動物であるという解説を入れておきましょうねー
サンゴは動物の解説
まーボク自身も海の中でサンゴ礁を見たことありますけど動物と思って見たことは一度もないです。
どう見ても形の変わった岩にしか見えませんよ。サンゴが動物に見えないのは動かないからですよね。サンゴが動かないのはサンゴの骨格が石灰岩でできていて、海底にへばりついているからなんですよ。その石灰岩の骨格の上に小さなポリプがのっていてこれが小さなイソギンチャクみたいなもので、この部分がサンゴを動物と言わしめている部分なんですよねー。このポリプが集まって群体となって骨格を覆っています。このポリプの細胞内に褐虫藻を取り込んで共生しているんですよ。ポリプ自体はほぼ透明でサンゴに色がついて見えるのはこの取り込んだ褐虫藻の色素が透けて見えているわけで、海水温が上昇して褐虫藻がポリプから出て行ってしまうと、ポリプの下の石灰岩の骨格の色が白く透けて見えるっていうことなんですよねー。
サンゴは日中は共生している褐虫藻の光合成で生産される栄養を享受していて、夜になって暗くなり褐虫藻が光合成しない時間帯は自らの触手を動かして、流れてくる動物ブラントンを捕まえて食べているといいますー。
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サンゴは生育に快適な水温域に引っ越しただけでなく、
人間からも逃げたのかもしれません。
今回、タヒチ沖で新発見になったサンゴ礁群落は水深30~65mでした。
レジャーで楽しむスキューバダイバーが潜れる水深は通常30mまでなんですよ。それより深く潜るには特別なライセンスの取得が必要です。なので今回のタヒチ沖のサンゴ礁群落はこれまでの様にたくさんのダイバーが訪れるポイントにはなり得ない、ってことになりますー。上級ダイバーしかこれません。
人があまり来ない静かな場所に
サンゴは逃げたってことなんですよねー。。。
ボクは20年以上前にスキューバダイビングのライセンス取得しました。NAUIの「オープンウォーター」っていう最下位のライセンスしか持っていませんが当時はルールが緩かったんでしょうか当時から30mを越える水深を潜らせてもらってましたね。現在はオープンウォーターライセンスでは18mまでしか潜れないとのことです。ちなみに体験ダイビングは12mまで。30mまで潜るにはアドバンスライセンス以上が必要とのことですー。そういった事情もあるので、誰もがこのサンゴ礁を見に行けるわけではないようです。
タヒチ沖のこのサンゴ礁群落、直ぐに観光資源にされて人がいっぱい来て荒らされてしまうよりは、ひっそりと神秘的な場所として存在してくれるのがいいなーって思うんですよー
八重山の周辺にも思わぬ深みに人に知られていない秘密のサンゴ群落があるんやろな~思うだけで、ちょっと嬉しくなりますー。
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