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1月15日に大噴火したトンガ諸島のフンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山。100年に1度あるかないかの規模の噴火で、太平洋を囲む国々に津波が到達しました。日本では最大で鹿児島県の奄美大島の小湊で1.2m、岩手県の久慈港で1.1mの津波を観測しましたがそれ以外の太平洋岸の地域の津波観測地点では60~90cm程の津波が観測されました。1mに満たない津波なら大したことないのかな?と思ったら、高知県や徳島県、三重県の漁港で港に係留していた漁船が約20隻も転覆してしまったとのことです。沖で操業中に津波にのまれたのではなくて、港に係留しているだけでどうして転覆しちゃうんですかね? 小さい津波で漁港の漁船が転覆するのは何故なんでしょう? 今日はその件について調べてみました。
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漂流する軽石によって船がエンジントラブルを起こすのはなぜ?
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大型船の転覆事故が少ない理由
大型船舶は滅多に転覆しませんよね。大型船舶が転覆しないのは、大型船自体に浮力が十分にある事、重心が海水面よりもずっと下に設定されている事、船のバランスを制御しているバラストタンクが設置されていることなどから、大型船舶は起き上がりこぼしの仕組みで傾いても垂直に戻ろうとする力が常に働いているため、転覆事故が少ないんですよー。詳しくは下記の動画を見るとよくわかります。
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小さい津波で漁船が転覆するのは何故か?
小型船の場合は重心が低く設定できないのと、大型船の様なバランスを制御してくれる装置もないので、波に対抗する力(耐航力)がもともと弱いんですよ。正面からの波は鋭く尖った船首が波を切り開いて安定した船体のバランスを保つことが出来ますが、横から波を受けると横転して転覆するリスクが非常に高まります。小型船にとって横波は命取りになりかねない波なんですよー
図ではよく伝わらないかもしれないので、実際に大型船の「引き波」を横波で食らった釣り船の様子がコチラです。
この動画の引き波が約20cm程度としてこのくらい揺れるので、津波の波高が1m近くあると小型船はなかなかのダメージ受けてしまうようですー。
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今回の津波で係留した漁船の転覆が多かった漁港は、
高知県や徳島県、三重県などでした。
今回、漁船が転覆したとニュースになっていたのは下記の漁港になりますー。
- 高知県室戸市佐喜浜漁港 5隻転覆
- 高知県東洋町甲浦漁港 1隻転覆
- 高知県四万十町小室漁港 3隻転覆
- 高知県土佐清水市三崎漁港 4隻転覆
- 高知県黒潮町入野漁港 1隻転覆
- 高知県黒潮町佐賀漁港 1隻転覆
- 徳島県海陽町穴喰漁港 5隻転覆
- 三重県尾鷲市天満浦船だまり 1隻転覆
上記は転覆が確認されたもので、このほかにも行方不明の漁船も数隻あるとの事。
噴火のあったトンガとこれらの地域の位置関係を見ますと以下のようになりますー
地図を拡大して四国の様子をご覧ください。
トンガ周辺には小さな島々が点在していますが、それらの島はあまりにも小さすぎて、海底火山の噴火で発生した津波の盾とはならず、津波はパワーを保ったまま一直線に日本にやって来たものと思われますー。
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高知県は津波の観測体制に積極的
今回、気象庁が発表した高知県の津波の波高は、高知県土佐清水市90cm、高知県室戸市80cmと発表されていますー。津波の計測は、GPS波浪計という機器を使って計測しているとの事。
南海トラフ地震を警戒している高知県だけあって、この方式は津波計測の中でもかなりハイテクな観測方法になります。この図を見ますとGPS波浪計は沖合20キロの地点に設置されているようなので、観測された津波の高さは高知県の沿岸に到達した時点での高さだと思うんですよ。漁港の中まで津波を計測したわけではないと思われます。
津波は、広い大海をうねりにうねって進んできます。行く手に間口の狭い漁港の入口がありますと、そこから侵入する時に周囲のうねりがそこに集中するので漁港内はさらに津波が一段高になっていた可能性がありますよねー。ただ今回、津波が日本に到達したのは夜遅かったですから、実際漁港内にどのくらいの津波が入って来たかは確認のしようがありません。
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漁港内に係留していた漁船が転覆してしまったのは何故か?
漁港内に漁船が係留されているというと、まるで駐車場に車を駐車しているようなイメージがあるので、漁船は安全地帯に置かれているって思いますよねー。でも入口に水門があるわけではなく、海水は漁港の内外通通なわけなので、津波はそのパワーが尽きるところまで奥へ奥へと突き進むわけですー。進む進路が狭くなればその分上へ上へと波高を増していくという仕組みですー。
5隻転覆した高知県室戸市の佐喜浜漁港 の場合
今回転覆した漁船が5隻と多かった高知県室戸市の佐喜浜漁港がコチラになりますー
この衛星写真からもわかるように、津波は画像右手の沖合から進んできますー。防波堤の入口で開口部が狭められているので防波堤の内側は津波が潮位が一段高になっていたと思われます。その奥に続く狭い水路でさらに潮位が増して、奥へ奥へと進むと佐喜浜漁港です。台風などの荒天からは船を守れる漁港の形状ですけど、津波にはデメリットのある形状なのかもしれません。高知県室戸市の津波は80cmと報道されていますが、佐喜浜漁港内に到達した津波の高さは奥に細長い形状なので80cm以上高かった可能性がありますよねー。
さらによく見ていただきたいのが、漁港内の漁船の係留されている向きなんですよー。
画像下方向から漁港内に侵入してくる津波に対して、ほとんどの漁船が真横を向いた状態で係留されていますー。
そう!小型船舶は横波に弱い!
そうなんですよ。漁港内のほとんどの船が真横から津波を食らっていたんですよねー。転覆してしまった漁船は、漁具などの積み方のバランスがあまりよくなかった船だったのかもしれません。。。
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こちらも5隻転覆した徳島県海陽町穴喰漁港の場合
こちらも転覆した漁船が5隻あった徳島県海陽町穴喰漁港がコチラですー
こちらも、狭い防波堤の入口から津波が侵入、漁船の係留されている向きはやっぱり横向きなんですよ。
津波の波高が最も高かった鹿児島県奄美大島小湊漁港の場合
今回の津波が1m20cmと最も高かった鹿児島県奄美大島の小湊漁港では、漁船の転覆被害はあがっていません。どういった漁港かと言いますとー
漁港内に係留されている漁船を真横から津波が直撃する感じにはなっていないんですよー
この角度であれば、大丈夫そうな雰囲気ですし、実際大丈夫だったわけなんですよー。
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まとめ
と言うわけで、割と小さく感じる津波でも、狭い漁港の入口から侵入してくると、漁港内では結構潮位が増していたんじゃないかという推測と、係留している船の向き、積載していた荷物の置き方がバランス取れていたかどうかで、転覆するしないの明暗が分かれたのかもしれません。。。突然船を失ってしまった漁師さんは気の毒ですよねー。まさかトンガの海底火山の爆発で漁港に安全に係留していた漁船が沈むなんて思いもしなかったと思いますー。保険とかで何とかなるといいんですけどねー。トンガの海底火山は、14日、15日と2日続けて大噴火しているので、今後もまた噴火が続く可能性もありますー。しばらくはそのつもりで備えないとですよー。ここ数年は、地球は地殻変動の活動期のような動きを見せていますのでいろいろアンテナ伸ばして気を付けないとですー。でも、こんなにグローバルに災害が伝播しちゃうとなると危機感の想像力が及びませんよねー。2022年、年初からえらい事になってますよ!!
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