飛行機の非常出口の扉には空気で膨らむ滑り台(緊急脱出スライド)があらかじめセットされているんですよ。飛行機が海に着水した場合は乗客が全員機外に出たら、その空気の滑り台は救難ボードとして活躍するといいます。この緊急脱出スライドを使う時はハイヒールは厳禁だそうです。尖ったヒールが緊急脱出スライドに刺さって、穴が開き使い物にならなくなるからだそうです。海外の航空会社では飛行機搭乗時に、サンダルを禁止している会社もあるのは、こういった非常時にサンダルは適していないからなんですよね。飛行機から避難する時、裸足はきついですよ、何を踏んでケガするか分かりませんからね。。。こんな緊急脱出スライドをドカーンと出してその迷惑な乗客が飛行機から降りていたら、めっちゃ腹立ちますよね。自分だけ、なにしてんねん!!ですよ。
迷惑な乗客が緊急脱出スライドを使ったのかどうかを確かめるべく、事件のあったユナイテッド航空の機材が何だったのかを調べました。CNN.co.jpの記事によりますと事件が起きた飛行機はカリフォルニア州のサンディエゴからイリノイ州のシカゴの空港に着陸したユナイテッド航空２４７８便で起きたとの事。この便の機材はボーイング社のＢ７３７－８００だという事がわかりました。下記はANAのＢ７３７－８００の座席シート図です。「▼▲」で記されたドアが非常出口になります。
まず、飛行機前方に二か所、最後尾に二か所、非常出口の扉があります。これは通常、乗客が飛行機に搭乗する際の扉になります。調べたところこの前方二か所、最後尾二か所の非常出口の扉には緊急脱出スライドが内蔵されているそうです。今回の迷惑な乗客は飛行機の翼の上に降り立ったという事なので座席表の中ほどの翼の上の非常出口の扉を勝手に開けたという事になります。前方と最後尾の非常出口の扉のすぐ近くには乗務員が居るので乗客の勝手な行動は阻止できるんでしょうが、乗務員のいない機内中央付近で事件が起こったので非常出口の扉を勝手に開けられてしまったようです。そしてこの翼の上の非常出口の扉には緊急脱出スライドは設置されていないそうです。緊急時は非常出口の扉を開け、翼に下りて歩き、翼の後方から地面(海に着水している場合は水面)に飛び降りて脱出することになるんだそうですー。
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