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「プルチックの感情の輪」と心野刑事の見える色、同じでいいの?【オクトー】

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「プルチックの感情の輪」と心野刑事の見える色、同じでいいの?
vectorfusionartが撮影した画像(加工して掲載)

10月3日にスタートした日本テレビ系列のドラマ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」(以下、ドラマ「オクトー」) は、人の感情が色で見えるという主人公の心野朱梨(しんのあかり/演 飯豊まりえ) 刑事が犯人の深層心理を暴いて事件を解決するという、原作の無いオリジナル作品です。ドラマでは、感情が色で見えるという事が単なる作り話ではない事を説明するために、アメリカの心理学者ロバート・プルチックの「プルチックの感情の輪※1」という理論をドラマ内で紹介しています。しかし、この「プルチックの感情の輪」をドラマ内に持ち込んだことで、大きな矛盾が生じています。どういう事が解説します。

※1 「プルチックの感情の輪」は、8つの基本感情を色分けして花びら状に配置した心理学モデルです。各感情に異なる色を割り当て、強度や組み合わせを視覚的に表現します。感情の複雑な関係性や強度を色彩豊かに理解できる図式です。

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目次

「プルチックの感情の輪」と心野刑事の見える色、同じでいいの?【オクトー】

ドラマ「オクトー」では主人公の心野朱梨(演 飯豊まりえ) が相手の抱いている感情を色で見る事が出来るという特殊能力を持った刑事が活躍する異色の刑事ドラマです。ドラマ内では取り調べられる犯人の目から、その感情が色を伴ってほとばしる様子が描かれています。

オレンジ色の感情(期待の感情)が目からほとばしる犯人

感情が色となってほとばしる様子1
感情が色となってほとばしる様子1
画像出典:読売テレビ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」第1話より

この様子を心野刑事がスケッチブックに色を描き込んでいくわけなんですが、

この時の犯人からほとばしる感情の色が、
「プルチックの感情の輪」が示す感情の色と同じ

なんですよ。

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「プルチックの感情の輪」とは?

ドラマ内でも、心野刑事の上司が他の部下たちに、「プルチックの感情の輪」のダイアグラムを示して、感情を色で表現する理論が現実に存在していると説明するシーンも登場します。

「プルチックの感情の輪」を解説する風早刑事
「プルチックの感情の輪」を解説する風早刑事
画像出典:読売テレビ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」第1話より

「プルチックの感情の輪」は1980年にアメリカの心理学者、ロバート・プルチック氏が提唱した理論で、人間の8つの基本感情、「喜び」、「信頼」、「恐れ」、「驚き」、「悲しみ」、「嫌悪」、「怒り」、「期待」、を8つの色に対応させ、それぞれの感情の強度を色の濃淡で表現しています。この理論は、色相環のような円形のダイアグラムを用いて感情を配置し、人間の持つ複雑な感情を視覚的に体系化しています。

「プルチックの感情の輪」

「プルチックの感情の輪」
Doomdorm64, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

「プルチックの感情の輪」で感情を色相環の色に当てはめたのは、8つの基本感情がそれぞれ対極の関係にあり、4組の対立する感情ペアを形成しているためです。

  • 喜び↔悲しみ
  • 信頼↔嫌悪
  • 恐れ↔怒り
  • 驚き↔予期

色相環も同様に、円形に配置された色に対極の関係(補色関係) があります。この類似性から、この理論を提唱したロバート・プルチック氏は8つの基本感情と色相環の概念を融合させ、「感情の輪」というダイアグラムを作成しました。

色相環

色相環
画像出典:武蔵野美術大学のホームページより

ドラマに登場する「プルチックの感情の輪」が以下になります。上記、オリジナルの花びらの形はしていませんが、感情と色の構成は、オリジナルと全く同じです。

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「プルチックの感情の輪」と心野刑事の見える色が同じというのはおかしい!

上記で解説した「プルチックの感情の輪」の色と、
心野刑事が犯人に見ている感情の色が
同じフォーマットというのは、
理屈に合いません。

確かに!
ロバート・プルチック氏と
心野刑事は全く関係性が無いのに
感情の色が一色違わず同じ
というのはおかしい!!

実際は感情に色なんかついていませんし、ロバート・プルチック氏に感情が色で見えるという特殊能力がある人物だとも記されていません。ロバート・プルチック氏は自分の理論に色相環の色をあてはめただけです。簡単に言えば、色はロバート・プルチック氏が独自に設定したものという事になります。

心野刑事が特殊能力で見えている感情の色と
ロバート・プルチック氏が設定した感情の色が同じ
というのはどう考えてもおかしいんですよ。

感情を色に当てはめた「プルチックの感情の輪」という理論が、実際に存在しているけれども、心野刑事が見いている色は、この理論の色とは若干異なる部分がある。

という設定の方が、違和感なくドラマに入り込めましたよ~。

そうでなければ、この「プルチックの感情の輪」の理論の提唱者、ロバート・プルチック氏の研究対象が心野刑事で、心野刑事が見ている感情の色をロバート・プルチック氏がまとめて、理論として構築した、という説明があれば、完全に辻褄が合います。

ボクは、このドラマ「オクトー」はシーズン1を見ていないので、シーズン1でその辺の解説があったかどうかは不明なんですが、シーズン2の第1話を観てそこの違和感に引っかかってしまいました。ドラマのストーリー展開の根本的な部分の設定なので、ここがおかしいとドラマに没入できなくなってしまいますよね。

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心野刑事のスケッチ、もうちょっとドラマチックな演出が欲しかった

感情が色となってほとばしる様子2
感情が色となってほとばしる様子2
画像出典:読売テレビ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」第1話より

犯人の感情が色になってほとばしるシーンは、映像的にも非常に美しく表現されているにもかかわらず、その様子を描きとった心野刑事のスケッチは非常に稚拙な感じになってしまっているのが残念です。

心野刑事のスケッチ
心野刑事のスケッチ
画像出典:読売テレビ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」第1話より

スケッチの様子を見ると心野刑事は外側から内側に線を描いているシーンがあります。感情はもともと人物の内側に存在しているはずですから、線の方向は常に内側から外側のはずなのに。。。細かい事ですが気になりました。

このドラマは全体的に、映像も凝っていて、警察署も警察署っぽくない雰囲気にしていたり、ドラマの空気づくりにかなり力を注いでいるように見えるんですが、心野刑事のスケッチだけが妙に雑に感じてしまうんですよ。。。ここは、もっと芸術的に弾けた表現をしてほしかったですね。

第1話では、心野刑事が犯人を取り調べして、スケッチした感情の画用紙を床に並べて俯瞰して、犯人の深層心理を読み解く、というシーンが描かれました。

感情のスケッチを俯瞰する心野刑事
感情のスケッチを俯瞰する心野刑事
画像出典:読売テレビ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」第1話よ

このシーンは2014年に放送されたドラマ「MOZU/シーズン1第5話」に出て来た、爆発事故に巻き込まれた少女が現場で目撃したものを絵に描いたシーンと被ります。

ドラマ「MOZU/シーズン1第5話」では少女が一心不乱にクレヨンで絵を数十枚描きますが、その1枚1枚は、ただ色が塗りたくられているだけで、何を描いた絵なのかが分かりませんでしたが、その数十枚の画用紙をパズルのように床に並べて俯瞰すると、大きな化け物の絵が浮かび上がるという演出のものでした。このシーンはなかなかぞっとする演出でした。

しかし、ドラマ「オクトー」の場合は、俯瞰しても何ら変わらずただのもじゃもじゃした線でしかありません。そこがちょっと弱い、残念だな、と思ってしまうんですよ。

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ドラマ「MOZU/シーズン1第5話」
※有料動画サイトFODで視聴できます。

※ドラマ「MOZU/シーズン1第5話」の、画用紙を繋ぎ合わせると大きな1枚の絵になるという演出は、2002年のAC(公共広告機構)の、「IMAGINATION/WHALE」というCMから発想を得ていると思われます。そのCMはある男の子が、来る日も来る日も画用紙を黒のクレヨンでただただ塗りたくり、周りの大人たちはその男の子が精神を病んだと思って病院に入れますが、その男の子は、画用紙を繋ぎ合わせると大きな1頭のクジラの絵を描いていたというCMです。「子供から想像力を奪わないで」というメッセージが込められたAC(公共広告機構)のCMでした。

まとめ

10月3日にスタートした日本テレビ系列のドラマ「オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~Season2」は、感情が色で見えるという特殊能力を持った心野朱梨刑事が主人公のドラマですが、ドラマには科学的根拠があることを示したばっかりに、矛盾が生じてしまったことについて解説しました。

ドラマのタイトルも「オクトー」はラテン語の「8」からきているようで、上記にも示した人間の8つの基本感情を表しているようですし、制作サイドはどうしても「プルチックの感情の輪」をドラマに絡めたかったようです。

心野刑事が見ている感情の色と、「プルチックの感情の輪」の色をリンクさせる必要はなかったと思うんですよ。というか、「プルチックの感情の輪」をドラマに持ち込まない方が、ファンタジー、またはフィクションとして成立して楽しめたと思います。

まー、ドラマはシーズン2に突入しているのでそこに引っかかっている人はあまりいないってことなんでしょうけどね。細かい事が気になる人は、気になって集中できないかもです。上記で指摘した点が、本編で上手く辻褄合わせしてくれるといいんですが。。。どうでしょう。今後の展開を見守ります。

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